【コラム】逃したくない竹弓3選★

前回は選ばないほうがいい竹弓を紹介しました。
今回は逆です。
見つけたらちょっとだけ財布の紐を緩めることを検討してあげてほしい竹弓を紹介します。(弓右衛門調べ)

第3位 胴が強過ぎない弓

胴が強い弓というのは考え方がいろいろあります。

まずは胴が入ってる竹弓です。
胴が入っている竹弓というのは上下の成り場がしっかりと作ってる傾向があります。成りと反りがはっきりしている弓になりますね。

次に胴が長い弓です。
胴が長い弓の傾向としては胴が強いです。
胴が強い竹弓は胴付近で湾曲しきれずに上下の成場で湾曲します。
※胴が長いものが全て該当するわけではないです。

胴が強い竹弓は離れで矢がブレやすいです。(実測したわけではありませんので、数ある書籍の記載を参考にしています。)
腕に来る衝撃も多少ですが増します。

この点を考えると、胴が強くない竹弓を選ぶメリットはあるといえるでしょう。


第2位 張り顔で上下のバランスが取れてる弓

胴の入り具合にも関連しますが、上下の成り場のバランスに着目します。

成りと反りの境目が曖昧になってる弓
張り顔を見たときに弓と弦が平行に見える弓
姫反りと小反りが入り過ぎてない弓
弦と上成り&下成りの差が1寸開いてる弓
といった観点です。
このような弓はバランスが取れた弓と判断していいでしょう。


第1位 引成りで上下のバランスが取れてる弓

張り顔が良くても、最終的には引き成りで判断したいです。
張り顔を見て”この弓はすごくいい成りしてる!”という弓でも、引いてみるまでどういう曲がり方をするか分かりません。
会では淀みなく曲がってくれることが理想です。上成りが極端に湾曲していたり、下成りが湾曲していなかったり、姫反りから反りすぎていたり、これらがある弓は引き分けでの強弱も出てきます。

確認が難しい点として、店頭にある状態だと分からないことです。
許可を取って肩入れをさせてもらって、それを誰かに見てもらうしかありません。

肩入れするときは力を抜いて、強さの強弱を最大限感じるように努めてください。
途中で強くなったり、弱くなったりを感じてください。

番外編 村取りの余地がある弓

すごくキレイに村取りされた弓、魅力的です。しかし引いてくる間にどのような変化があるか分かりません。
村取りをして狂いを少なくしていくので、ある程度の段階が好ましいです。
例えば、手幅の狭い弓、村取りの過程で側木を削ることもあります。内竹を削ることもあります。幅が狭いと弓力も落ちやすいです。思った以上に落ちてしまったら落ち込みます。

殿堂入り 弦通りが良い弓

弦通りが良い弓というのは選ぶ上での大前提なので、殿堂入りにしました

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