【弓道教歌】初心者には弓返りをさせるな +α★
今回は4本仕立てになります。
・初心者には弓返りをさせるな
・弓道は幼少から始めよ
・初心者は巻藁で稽古せよ
・初心者は小的を避けて大的を射よ
です。
どうぞ、お楽しみに。
62 本多
(歌意)
初心者にとって最も毒となることは、弓返りをさせる事であるから、この事こそ大いに慎まねばならない、との意。
(感想)
歌には”返す”とあります。
わざと返すような教え方は慎むほうがいいし、意図的にやってるのを診たら控えるように促したほうがいいでしょう。
尤も(=最も)とあります。一番毒。興味深いですね。
手の内の癖がついてしまったら抜けにくいということなのでしょうか?
一度弓が返るカッコよさや気持ちよさを味わってしまうと、やめられなくなるような毒漬けの状態と思っておきます。
63 竹林
(歌意)
弓を引くのは、癖を直す為に射る弓道の稽古である。しかし尚早く癖を直して、上達を願うならば、弓返しをせずに稽古せよ、との意。
(感想)
癖を直すための稽古ですか。的中を出すためにネガを潰していく考え方ですね。
もっとキレイにカッコよく引こうという気持ちで稽古するのと方向性は一緒だと信じたいです。
今度は”弓返し”という表現です。返りではなく返し。意図的に返すことはダメで、かつそれが近道と。
弓道は幼少から始めよ
59 大和
(歌意)
男児に弓を習わすならば、七歳になった年の春の始め即ち正月四日に弓始めをするものだと聞いている、との意。これは唐の国では八歳で弓始めをするが、我国では七歳で弓始めすると云う。
(感想)
小学生から弓を引くのは英才教育すぎです。「経歴 7歳から弓を始める」という書き方ができますから。
中学生から始めても早いほうなのに。。。
ただ、始めた時期が早いからといって上達するかといったらそうではないのが難しいところです。
初心者は巻藁で稽古せよ
60 本多
(歌意)
初心者は、巻藁前で基礎的な練習を続け、射形が概ね整うようになってから的前を行うべきである、との意。
(感想)
今の弓道スタートの流れも同じですね。
どこまでが初心者か、概ねとはどれくらいなのか、が考えるところでしょう。
巻藁3年、みたいな話も聞きませんか?3年はずっと巻藁という意味ではなくて、3年は初心者だよというのを、今回の歌から思いました。
初心者は小的を避けて大的を射よ
61 本多
(歌意)
初心者には大きな的を射させて、的に気を奪われることのないようにして練習させるのがよい、との意。
(感想)
アリですね。
中る楽しさを知ってもらうには大きい的のほうがいいです。
最初の頃の”的に届かせる”純粋な気持ちで引けるといいですよね。
巻藁と大的で3ヶ月くらい練習する人はいないですか?
ただ、いつも尺2で練習してて、いざ大的になると、”これ外したら逆に恥ずかしいのでは?”みたいな感じになって緊張しちゃいます。
以上、初心者に対する4種類の内容でした。
どうでしたか?皆さんの周辺ではどのような練習をしているでしょうか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?