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003_竹弓の入手方法③

これまでの記事で竹弓の入手方法を紹介してきました。
まさかの3つ目!?になりますが、補足的な内容になります。


前提として知っておいてほしいのですが、
あなたの竹弓が欲しいと思ったタイミングで入手できる確率は高くありません

即座に入手できる時とは?

まずは即座に入手できる時はどのような時か?の条件を知っておきましょう。
店頭にある
打たれてから時間が経っている
調整がされている
この3つです。

店頭にある

弓具店だろと、直販だろうと、在庫として存在していなければ入手することができません。
無い場合は注文することになります。

打たれてから時間が経っている

竹弓というのは打ってから裏反りが落ち着くまでに時間がかかります。
弓師のもとで裏反りが落ちるまでおいておく場合と、お店でおいておく場合があります。
店頭で「こんな弓があるよ」と紹介されても、お客様に渡せる状態でないと「もうちょっと待ってね」となります。
眼の前にあるのにGETできない!というモヤモヤを味わうことになります。
逆にいうと、お店に来た弓をいち早く取り置くことができた、と前向きにかんがえることも。

調整がされている

在庫がある&打たれてから時間が経っている、を満たしたら、最後の条件です。
それは弦通りや成りが調整されてるかどうか、です。
張ってみたら変な形になっていたら悲しいですよね。しばらく弦を外した状態から張ってみると、、、”!?”ってなる弓をお客様に渡すことはないと思います。
お店の責任として、ちゃんと調整してくれるまで待つことになります。

ただ、調整した直後の形はいいのに、時間が経つと戻ってくる、張った直後はいつも形が悪く調整してる、という弓は微妙だと感じます。
渡すときだけ整える、ということなので、火入れして調整してくれないかな〜と思います。

まれに弓師のところで村取りしてないケースもあります。

以上のことから、すぐに入手ができるというのは運がいいんですね。
では、すぐに入手できないなら、どれくらい待つのでしょうか?

店頭にある場合は忙しさにもよります。
裏反りが抜けていなければ、3ヶ月~1年待ちます。
注文や取り寄せは?これは厄介で予想ができないんですよ。

注文と取り寄せってどう違うの?

買う立場からすると同じですが、2つに分けました。

注文

お店は各弓師と取引があります。ここではお店が弓師に直接連絡して、弓を送ってもらうことを”注文”としています。

取り寄せ

お店と弓師が取引がないこともあります。
この時は弓師と取引のあるお店に連絡して、弓を送ってもらうことがあります。これを”取り寄せ”をしています。

どちらでも在庫があればお店に来るのは比較的早いです。
注文するとどうなるか?一から打ってくれるのですが、これが非常に長く待つことがあります。

待ち時間は長い・・・

人気の銘の竹弓は待ちの状態になります。
1年待ち、2年待ちは当たり前と思ってください。
10年っていうケースもあるみたいです。
通常だとどれくらいなんでしょうか?
私は注文して1ヶ月で受け取ったのが最短でした。

そう、この年単位っていうのが問題なんです。
弓力が上がるかもしれません
弓力が下がるかもしれません
打ちあがった弓が希望する弓力と違うかもしれません
成りに癖があるかもしれません

このようなリスクを理解しながら注文しなければなりません。
弓師によっては複数本打って、その中から選べるケースもあります。(需要がある弓なら売れますから)

さて、年単位で待ってようやくお店に来たとしましょう。
そこから弓が落ち着くまで数ヶ月待って、
慣らすまでにさらに数ヶ月。
そう、的前までの道のりは非常に長いのです。

以上の覚悟をもって弓を注文しましょう

欲しいと思ったタイミングではなく、
予め注文しておくといいかもしれません。

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