【雑談】巡るよ弓具店 in みやこめっせ★

「京都市勧業館 みやこめっせ」で毎年開催される弓具争奪戦が今年も開催されました。
全国から数多の弓引き達が弓具を求めてやってきます。ここまでの弓具店が近距離で揃うこともないでしょうから、ワクワクするのも当然ですね。
弓右衛門も例に漏れずに会場にはおりました。
さて、今回は弓具争奪戦において気になった点を紹介します。


弓引きさん、注意してください

その1 勝手に肩入れするでない

お店に並んでる竹弓を勝手に肩入れする方が何人もおりました。
形を見るのはセーフでしょうかども、肩入れは駄目です。
お店の人に断りをいれてから肩入れをしないといけません。
出張販売ではなく、店舗にいっても断りなく肩入れをしますか?しませんよね?
店舗でやらないことは、出張販売でも行っては駄目なのです。
マナー違反です。絶対に許可をとりましょう。

その2 矢束まで引くでない

肩入れで矢束いっぱいに引く人がたくさんいて、かなりヒヤヒヤしました。
矢を番えないで引くことの竹弓への負担を理解されていないでしょうか。
・肩入れは耳を越さない程度までにする
・日に三度まで
といわれる程度には肩入れは負担がかかります。
また、店頭に並んでいる竹弓は的前では引かれていないものです。
曲がることになれていない竹弓です。
その竹弓を引いたら、破損するリスクを考えなければなりません。
弁償する覚悟、ありますか?

その3 勝手に持ち出すでない

スペースが限られており、人もいっぱいの状態では満足に見ることは難しいでしょう。理解できます。あそこで床に末弭をつけて弦通りと成りをチェックする難易度は相当なものです。それも複数人で。
先生にチェックしてもらうためか、弓を店舗スペースの外に持ち出す人がおりました。店員さんも慌てて引き留めようとして、先生と一緒に見るのだと分かって安心してました。
会計もせずに店舗から持ち出したら窃盗ですからね。チェックするためとはいえ断りもなくスペースから出してはいけません。絶対に許可をとりましょう。

弓具店さん、ありがとうございます

その4 想定以下の値上がり

竹弓の価格の推移をチェックしているわけではありません。しかし、価格が徐々にあがっております。
以前は竹弓は10万円程度といわれていました。チェックすると平均して13万円程度となってました。
カーボン内蔵の竹弓の価格の値上げが著しいように感じました。体感で2割くらいでしょうか。純竹では1割くらいです。
弓引きには打撃です。

みやこめっせへの出店にもお金がかかります。
通常業務の他に出店のための準備も必要です。
店舗設営と道具の搬入にも労力が必要です。
昨今の物価高騰に伴う交通費も影響があります。
これらの諸経費が価格に転化されてもおかしくないのですが、おそらく店舗価格と同じに設定されています。反対に値引きしてくれるケースもあります。本当に感謝しております。

その5 価格差の正体は?

ちょっとした疑問です。
お店ごとに価格を設定できて、価格差が出ることは理解できます。
銘が違えば価格も違います。
同じ銘で2割も差があるのは何故でしょうか?気になります。

その6 実は掘り出し物がある!?

さて、有益な情報です。
思った以上に安い竹弓があります。理由を1つだけ紹介します。
需要の無い強さの弓は価格が下がる可能性があります。
打たれてから年数が経過して、需要のない強さの弓は売れ残ります。

例えば、四寸伸びの12キロがあったとして、需要がある姿が思い浮かびません。こういう機会であれば価格を下げてある可能性もあります。(実際に4万円ほど値下げした弓がありました。)

他にも5万円程度の竹弓が数張ありました。
3枚打ちの弓ですね。最初の竹弓であればアリだと思います。弓力が弱いのと、弱い弓であればヒゴ入のほうが多少の反発力があるという点で需要は少ないかと思います。参加者というより興味がある人向けかなと。

その7 その接客はダメだよ

地方特有のジョークは通じる人が限られます。恒例となってるやりとりならば理解できるかもしれないですが、慣れていない人にとっては全く通じません。
例えば、300円のものを「300万円です」、10万円のものを「18万円です」みたいなあり得ない金額を口頭で提示されます。
その後に、「冗談です。ジョークです。」みたいなやり取りがなされます。
これがものすごく癪に障ります。
全国から人が来るのですから、通じない方や気にする方が一定数います。
止めたほうがいいと思いました。

追伸

そういえば、別のフロアで競技会も行われていたようです。
見ればよかったですかね。



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