【コラム】耐水実験②〜疑問に思うことが大切〜

きっかけ

雨の日専用の靴を用意すると下駄箱のスペースを専有しちゃいますよね。
撥水スプレーを使えば日常用を汎用的に使えると思いたち、撥水スプレーを買いました。

以降、半年ほど撥水スプレーはタンスの肥やしになりました。

ある時、撥水スプレーを紙に使ったらどうなるのか?が気になり、試してみました。

驚きの結果、紙が水を弾いたのです。
撥水スプレー恐るべし!
そうなると気になってしまうのが性というもの。
竹弓には撥水効果が付与されるのか?
試さずにはいられません。
それではやっていきましょうか、第2回耐水実験スタートです!

1回目の耐水実験は以下の記事から読めます。

準備

まずは端材の重さを計測します。
8.22gです

撥水スプレーを使うと、ちょっとだけ増えました。
8.23gです。誤差です。

試しに水滴を垂らしてみます。
染み込みませんね。弾きます。


1回目と同じように1日ほど水に浸けておきます。
結果はどうでしょうか!?

結果

増量しています。12%も。
撥水スプレーは効果が無いことがわかりましたね。

ここで撥水スプレーの仕組みを理解しておきましょう。
以下の図の通りになります。

撥水スプレーを使った直後は表面に撥水剤が残った状態だったので水を弾きました。
しかし、時間の経過とともに撥水剤が端材内部に浸透し、分子の並びが乱れた結果、水が浸透してしまったということです。

気になる

次に気になるのが、以下の2点です。
①撥水剤が竹弓に浸透しなかった場合に撥水効果を得ることはできるのか?
②YESの場合、湿気を防ぐことはできるのか?

①はなんらかの手段で竹弓への浸透を防ぐ手段を講じなければなりません。
例えば、塗料を塗った後に撥水スプレーを塗布するとかでしょう。

②は撥水剤の並びの隙間を空気中の水分子は通り抜けてしまうと効果がありません。塗料+撥水剤の状態で湿度が高い状態で放置して結果が確認できるといいのですが、環境準備が大変ですね。
実施する価値がありそうなので、いつか実験するとしましょう。

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