【雑談】弓、落ちる

今回は緊急で記事を書いております。
SNSで失処理のやり方が話題となっておりました。
詳しくは把握していないのですが、断片的な情報を集めると

・失処理の練習のためにわざと弓を落とした

ということが火種となったようです。

道具を大切にしない、床が傷つく、など多くの意見は集まっているようですので、そこについては触れません。
落ちたことによる竹弓への影響について考えていきます。

落ちる原因

空筈になった時は弓を落とすことが多いです。
空筈は弓にとっては一発KOとなるレベルの事態です。矢に力が伝わらないので、衝撃は弓全体に伝わります。
その衝撃で弓を落としてしまうのでしょう。

他にも手の内の緩みが要因となることがあるようです。
緩ませているのであれば、その癖は治したほうがいいでしょう。
ふんわり手の内であれば、見ならないくらいですが、弓を落とさない程度には締めたいものです。

落ちた影響

竹弓を落とした場合は故障の可能性を視野に入れねばなりません。
重たいものが高いところから落ちるものですから、衝撃は無視できません。

側木にヒビが入っていると、それが大きくなっていき側木から折れるかもしれません。
外竹に傷がつくと、それが原因で笄が起きるかもしれません。

本弭の1点に衝撃が加わると、関板の接着が剥がれる可能性があります。内竹を支えるストッパーがなくなるので、内竹が剥がれるかもしれません。

他には衝撃によって外竹がズレる可能性があります。弓を引くと外竹は延ばされます。外竹のズレは接着の剥離です。引分けで延ばされた外竹を留めておく接着力がなければ外竹は剥がされます。引き分け途中で剥がれると、竹弓は折れます。下成りあたりから折れます。

安全優先

以上のことから、竹弓を落とすことはリスクしかありません。
自分だけでなく、周囲の人にも怪我をさせてしまう可能性があります。
安全最優先の弓道においては、練習方法は吟味する必要があります。
それが分からない人は、すぐに弓を置いてください

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