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【弓道教歌】把の低い弓は手の内が利く+α

今回は弓把と話と手の内の話になります。


把の低い弓は手の内が利く

464 日置

糸すゝき はほそき弓を 好めるは
     手の裏(うち)強く 射させんが為

(歌意)
糸薄(ススキ)は張(葉)細きと云う為の語。張の低い弓を好む手の内は強く弓返りし、敏(すばや)く射させる為である、との意。

(感想)
この張りを低くする方法、やったことあります。弓返り速度が遅いので、15cm→14cmにするだけでも大きな変化がありました。低くしすぎた時は失敗すると手首に弦が当たるので、痛かったです。


465 竹林

糸すゝき 羽ほそき弓を 嫌(きらえ)るは
     手の内つよく 射させんがため

(歌意)
いとすすきは、羽ほそきと云うための語。張の低い弓を嫌い、張の高い弓を用いるのは、手の内を強くさせるためである。羽ほそきは張の低いと同意語である。
※張の低い弓は手の内が利き易く、張りの高い弓は手の内が聞きにくいものであるが、手の内の利きにくい張の高い弓を敢えて用いさせるのは、手の内を利かせるように修練させるためである。

(感想)
手の内の利きを強くするために、敢えて張りの高く張って、弓返り速度を遅くするのですか。思いつかなかった練習方法です。弓返り速度が遅いならば、張りを低くしても支障がないように村取りをする発想でした。鈍い弓ともいいますが、練習には持って来いですね。ひとつ気になるのが、手の内の利きを強くすると弓が強く捻られるので、前後の矢所に変化を生じることはないのでしょうか?技術がない弓右衛門には謎です。


弓構えの時の手の内を崩すな

454 竹林

とるときは 心ににぎる 手の内も
      おすにかはれば その甲斐もなし

(歌意)
弓構えの前に整えた手の内の規矩を心にて合せ握った手の内も、引分ける時に替わるならば、前に規矩に合わせた甲斐がない、との意。

(感想)
最初の時は手の内を利かせようとして引き分けでグッと手首を入れていたような気がします。それか大三で手首をグッといてるような手の内を作ることを優先したやり方の時期がありました。その癖、弓構えで時間をかけてたのですから、意味がないことないこと。。。竹林の歌ならば斜面でしょうか?受け渡しがないので、引き分けで崩れるのは、なおさら最初のうちから直しておきたいです。


455 大和

弓構 手の内強く 取出して
   引て放つは 矢先しられず

(歌意)
ここに云う弓構えは、取懸け手の内を定めて弓を的の方へ押し廻して構えることであり、手の内を無理に強くねじ廻して引込み放す射手は、熟練せざる射手であり、矢所が定まらないものでる、との意である。


(感想)
弓手全体ではなく、手先だけで強くねじることを意味してますね。手先だけの手の内を作ると離れでの体の中心からの離れがでないことを体験してます。こう、弓手が固定されて、弓だけが回ってる感じです。


いかがでしょうか?
手の内に関しては語るほどのレベルにはありませんので、崩さないコツがあれば教えてほしいと思っています。

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