京大受験最後の休み時間の選択と、十年の結末
(奇跡と評してくれた方も、努力と評してくれた方もいる受験エピソードを、遂に雑談。)
序文
受験は当日に至るまでの過程も然ることながら、当日それ自体にも数多の物語が存在する。
試験に関することのみならず、当日の体調不良や出会いや応援等に焦点を当てた作品もあるし、そういう類のエピソードを所持するキャラクターという単位まで広げると相当数存在している。
受験本番は特別な一時であるという認知が一般的であることが、ここからも窺える。
斯くいう僕にも、試験当日だけですら様々な経験と記憶がある。
本雑談はその内の一つである。大切な一つである。
エピソードのみならず、大切な思考論の話から当時使った資料画像まで入れ込んでいるので是非。
試験会場
二次試験初日、京都大学の一室。
有りがちな行動で試験に向けた時間を過ごす者達の中に、ルービックキューブをただひたすらに回している者や鞄代わりの風呂敷を畳んでいるサムライなどがそこそこ混じっていた。
恐らく少し異質な空間。他大学では見られないであろう光景。
そんな最中で僕は、鼻をかみながら借り物の『みなみけ』を読んで笑っていた。
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