トリバゴのCM効果
どうもマハリタです。
近年、訪日外国人の増加とともに各外資系サービスが日本進出に力を入れていますよね。
Booking.comやAirBnBのCMも目立ちますが、CMといえば何と言ってもTrivagoでしょう。
日本語がペラペラの綺麗な白人女性が「ホテル?トリバゴ」とアピールするCMはサブリミナルのように連発されているので印象に残りますよね。
日本には15年以上前からメタサーチが存在してますが、トリバゴのCMによって初めてメタサーチを知った一般の方も多いのではないでしょうか。
今日はCM効果を見るために実際に日本のメタサーチNo1と目されるトラベルコと検索された数の比較をしてみました。
Google Trendsで「トリバゴ」と「トラベルコ」の15年1月〜17年9月までの検索数の比較をしてみると、青い線のトリバゴが4月からトラベルコを逆転していることがわかります。
※Google Trendsの左の目盛りは実数ではなく、あくまで相対評価の指標です
トラベルコもCMをがんばっていますし、その前の年よりは1.5倍ほど検索数を伸ばしていますが、その長い歴史をもってしても負けてしまっています。
トリバゴは売上の9割※をCMに投下することで、一気にその国での知名度を獲得するという戦略をとっています。
リクルートが新サービスリリース時に一気に大量CMで認知拡大をとる戦略と似ていますが、この数字の効果を見ても日本進出のスタートダッシュとしてはその戦略は功を奏していると考えていいでしょうね。
トリバゴの最新のIR資料によれば、利益額は低いものの、売上にして半期で566百万ユーロ。約636億円です。この数字は取扱額ではなく売上ですから前年比で+67%。このままいけば年間で1200億円を超える売上になります。
十分な利用者がついてからCM宣伝費をおさえていけば利益は後から生むことができるということでしょうが、まさにメタサーチらしいというか、ホテルの客室仕入れの人員コストを抱えてないからできる戦略ともいえるかもしれません。今後日本でどこまで利用者を伸ばせるのかは注目ですね。