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CtripによるTrip.com買収の狙いは?
どうもマハリタです。
日本ではあまり報じられていませんが、11月に入りCtripがアメリカの旅行計画サービスであるTrip.com(旧名Gogobot)を買収しました。昨年のSkyscannerに引き続きCtripによる欧米の会社の買収です。
Gogobotは以前利用したことがあったので、このニュースを聞いたときに旅行計画領域に参入するのか、とぐらいにしか考えていなかったのですが、11月中旬にTrip.comがリニューアルし、それまで旅行計画をメインに据えていたトップページがCtripのインターナショナル版のように予約メインのサービスに変更されました。というよりも旅行計画は影も形もなくなってしまっています。
こちらがTrip.comのPC版のトップページ。
こちらがCtripのインターナショナル版のPC版のトップページ。
UIこそ異なるものの、取り扱っているメインの商材はCtripインターナショナル版のメイン商材と同じ航空券、ホテル、列車の3つです。
せっかく旅行計画サービスを買収したにもかかわらず、Trip.comから旅行計画サービスをなくしてしまった理由はなんなのでしょうか。
実は元の旅行計画サービスはTrip.comからは消えたのですが、新ドメインであるこちらに移設されて存続しています。
http://www.trip.skyscanner.com/
Trip.comから元のサービスを消して移設し、Ctripに似せてしまうという手間をわざわざかけるには何らかの意図があるのでしょう。
Ctrip Relaunches Trip.com as Its English Language Travel Agency Brand
こちらの記事では、中国の影を消し西側へリーチしやすくするためにTrip.comのドメインを利用しようとしているのではないかという推測が書かれています。
確かに、リニューアルされたTrip.comを見るとまさに正統派のOTA。名前まで「Trip(旅行)」とどストレートです。今後、世界ではCtripという名前ではなくTrip.comとして、PricelineやExpediaと戦っていくのでしょうか。いずれにしても世界のCtripへの道を着実に進んでいるようです。
Trip.comの展開には今後も注目していきたいと思います。