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飲食のプロが語る「WAGYUJIROを食べた感想」


先日、2020年6月26日にグランドオープンする「MASHI NO MASHI TOKYO」がイベントとして1日限定で営業していたので行ってきました。

今回は、看板メニューであるWAGYUJIROを食べた感想とレビューをしたいと思います。

WAGYUJIROとは…ホリエモン(堀江貴文さん)プロデュースの和牛を世界に発信するユニット「WAGYUMAFIA」系列で、神戸牛・尾崎牛を使った二郎系の和牛ラーメン

※この日は神戸牛は不使用で、尾崎牛のみの使用でした。

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一杯1万円〜のラーメンの価値
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最初に値段を挙げると以下です(すべて税別)。

WAGYUJIRO(ラーメン)     10,000円
WAGYUJIRO DRY (まぜそば)        10,000円
ミニチャーシュー丼                              5,000円
WAGYUGYOZA                                   2,000円
水                                                            500円


WAGYUJIROとWAGYUJIRO DRYは、+5000円ごとにチャーシュー3枚・麺0.5杯分ずつ増やすことができるようになっていて、最大20,000円(合計チャーシュー9枚、麺2倍)分までを注文できます。
※チャーシューは通常3枚付きます。

通常のラーメン店と比べて、ラーメン一杯あたりの値段の桁が一つ違うので、そこにびっくりする方は多いと思います。

では、一杯1万円分の価値のあるラーメンなのかというと、味は2,000円~3,000円かな、といった感じです。

もちろん、商品の原価という視点で観たら、和牛である尾崎牛を使ったチャーシューとか牛骨スープなので、原価を考えるともうちょいかかっていると思います。
でも、食材の希少価値なんてものは食べる側からしたら「知らんがな」です。もちろんその価値を運営側が発信し続けているなら、お客さんも価値を認知するので意味はあります(WAGYUMAFIAでは、世界に向けて和牛の価値を発信し続けているので)。

ただ、飲食店の価値というのは、料理の味だけではないとぼくは思っていて、そこには「空間」「接客」「体験」などの要素が食べ物に加わってくる。加わってくるというか、掛け合わせるという感じかな。

その意味では、商品を提供する際に「WAGYUJIRO!いってらっしゃい!」と店員が渋い声とキメ顔でパフォーマンスしてくれる演出(体験)も、SNSに投稿するという現代における価値を乗っけているし、そのためだけに余計な人件費をかけているなぁとも感じました。

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WAGYUJIRO  DRY← ■    →WAGYUJIRO  

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客数に左右されないお店づくり
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余計な人件費ということでちょっと話すると、MASHI NO MASHI TOKYOの客席は、カウンター9席のみで飲食店としては小規模なものです。

さらに、支払方法は予約による事前決済か食券機による決済で、基本的にクレカでの対応です(今回は現金も使えましたが、口コミを見ると現金使えないと書いてる人もいたので、通常営業では使えないのかも?)。

ということは、基本的に会計役の人員は不要だし、席数から満席になっても、最大で9杯のラーメンを出せばいいので、出来る人ならお店に1人、まぁ2人いれば余裕で営業できると思います。元々1時間限定&20杯限定のお店なのですし。

でも、今回は厨房に3人、受付に1人いました。
つまり店員側に余裕が出来るわけです。そうすることで、「いってらっしゃい!」のパフォーマンスも毎回全力で出来ますし、何かエラーがあったときにも余剰の人員がいるのですぐ対応ができます。

今回ぼくが行ったときにあったエラーとしては、この2つがありました。
・水(550円)を追加で頼んで600円出したがおつりが無かった。
・事前予約の段階で餃子も頼んでいたが、オーダーが厨房に伝わってなかった。

で、どういう対応をされたかと言うと、水に関しては「500円でいいですよ」という対応。

餃子に関しては謝罪の上、「無料でドリンク出します」と言われました。

しかも人数分。

しかもソフトドリンクだけじゃなくてビールも選べた!


これは、店員側が少人数だったらちゃんとした対応は出来ないし、低単価だと薄利なのでそんなサービスも躊躇してしまう。でも、人数が多い&高単価&高収益なので、店員一人一人がジャッジ出来る環境になっているんだなぁと思いました。

経営という視点で話すと、狭いお店なのと、外装も内装も最低限、でもちゃんと世界観を作っているので初期投資も維持費も少ないし、営業時間が短いのでメンテンナンスコストも人件費もかからないし、注文のピークに人員を集中できる
そして高単価なので、最低限の客数でも収益化して黒字に出来る。素晴らしい形だなと。

もちろん何十年もやるスタイルではないと思います。二郎系も飽きるだろうし、SNSのスタイルも変わると思うので。でもそのときはまた新しいスタイルでやるんだろうなと。ラーメン×和牛×何かみたいな。

そんな感じで、YouTubeではもっと詳しいレビューを投稿しました。他のメニューの感想はこちらで話しているので、ぜひ視聴を。

とにかく「1万円!?高い!!」と行く前から決めるのではなくて、「なぜ高いのか」という視点で考えるためにも、一度学びに行くのはおすすめです!!

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このnoteは2020年5月26日の「オンラインサロンMEAL」での投稿をもとに作成しました。
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