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【e-Sports 種目】選ぶとしんどい、e-Sportsのジャンル

これは間違ってもこのジャンルのゲームでプロになるなどと言い出さないようにするための指標です。

こんにちは。

今回はe-Sportsの種目の紹介と
選んではいけないジャンルの説明をいたします。

先に断っておきますが、特定のジャンルを批判したいわけではありませんので勘違いなさらないように


e-Sportsの種目を知ろう

こちらのサイトから引用して種目の説明とさせていただきます。


FPS(ファースト・パーソン・シューティング)
FPSはシューティングゲームの一種類で、操作する本人の視点でプレーするのが特徴です(ファースト・パーソン=一人称)。代表的なゲームタイトルに、「コール オブ デューティ(CoD)」「カウンターストライク」シリーズがあります。
TPS(サード・パーソン・シューティング)
FPSと同様にシューティングゲームの一類ですが、「サード・パーソン=第三者視点」の通り、操作するキャラクターが画面上に見えているのが特徴です。代表的なゲームタイトルに「スプラトゥーン」や「フォートナイト」があります。
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RTS(リアル・タイム・ストラテジー)
ターン制の戦略ゲームとは異なり、プレーヤーはリアルタイムで命令・行動をして、戦うゲームです。代表的なゲームタイトルに「ウォークラフト」「エイジ オブ エンパイア」などがあります。

MOBA(マルチプレーヤー・オンライン・バトル・アリーナ)
複数人数がチームに分かれて「敵の本拠地の破壊」などを勝利条件に争うゲームです。RTSの一類であり、メンバーの役割や位置などの戦略性が重要になります。代表的なゲームタイトルに「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」「Dota 2」などがあります。
GAMEクロスのMOBA記事一覧

格闘ゲーム
プレーヤー同士が操作するキャラクターを選ぶ対戦型ゲームです。「ストリートファイター」「鉄拳」シリーズなど人気タイトルが多くあります。
GAMEクロスの格闘ゲーム記事一覧

DCG(デジタル・カード・ゲーム)
その名の通り、コンピューター上で行うカードゲームです。トレーディングカードゲームをデジタル化したもの、と捉えていただければ問題ありません。プレーヤーはカードデッキを組み、対戦相手と戦います。代表的なゲームタイトルは「ハースストーン」「シャドウバース」です。

スポーツ
バスケットボールやサッカー、野球などのスポーツで競い合うゲームです。eスポーツでは、「ウイニングイレブン」シリーズや「FIFA」シリーズのほか、サッカーを基にした「ロケットリーグ」などが人気です。
GAMEクロスのスポーツ記事一覧

パズルゲーム
パズルを解くことを目的としたゲームです。特に、画面の上からパズルが降りてくるものは「落ちゲー」「落ち物ゲーム」とも呼ばれ、代表的なタイトルに「テトリス」「ぷよぷよ」があります。このほか、「パズドラ」も知られています。
GAMEクロスのパズルゲーム記事一覧

音ゲー
リズムに合わせてボタンなどを押していくゲームです。対戦では「相手より正確に押し続けられるか」が問われます。代表的なゲームタイトルに「BEMANI」があります。

ゲームクロスさんの記事より


自分の子供がやっている、あるいは自分自身がやっているゲームはどれに当てはまるでしょうか?

では本題に入りましょう。


DCG(デジタルカードゲーム)はプロは目指すのはオススメしません。


カードゲームだけは本当に僕個人の意見ではありますが、おすすめしません。

理由は「実力を測ることが難しいから」にほかなりません。

ではなぜカードゲームがおすすめできないのかお話していきます。


その1 運の要素が絡むため、試行回数をたくさん積まないと実力が測れない

少し比較対象として麻雀も上げていこうと思うのですが、
カードゲームと麻雀のプロは多少似ているところがあるように感じます。

共通して、再現することが難しい原因に人以外の要因があるということです。

カードゲームも麻雀も始まったときに自分が今持っている手札や牌は違います。

これらのゲームの面白いところは、その都度その都度で最適な答えを自分で導き出すこと。
確率の中で勝利のために何を選択していくのか

というところにあり、強さもそこに集約されています。

そのため、膨大な試合数をしてそのトータルのスコアや平均をとることで、実力を測ることになります。


麻雀は全ての牌の数は同じですが、
カードゲームは40枚のデッキを何のカードにするのかはプレイヤーの自由で、
この構築の段階でも実力や読みの力が出てきます。

その構築の影響で、有利不利が始まる前から決まっていることもカードゲームの難しいところであり、面白いところなんですけどね。

明確に有利不利がついててもその時のプレイングや運で捲ることができる、というのは
スポーツらしいとも言えますよね。

弱いチームが強いチームを食う「大金星」なんて言葉もありますから。


しかし、有利なデッキを持っている方がそのまま試合には勝ったけど、
じゃあその人がカードゲームが上手いのか
と言われるとそうとも言えません。


なので、大会などではカードゲームのプレイヤーは複数人でチームを組んで出場することがあります。

1000人の参加する大会に8人が同じデッキを持って参加し、
その中の3人がベスト16に入りました。

という結果になれば、それは実力を発揮することができた、ということができます。

元々1000人中の8人はプレイヤーの中の0.8%ですが、
16人中3人であれば、それは20%弱がそのデッキのプレイヤーということになります。

ということはこの8人の持ってきたデッキと8人のプレイングが強いという評価は可能なのです。


プロ野球のようにシーズンを組んで膨大な試合数をこなし続ける必要があるのです。

しかし、カードゲームにはその土台ができておらず、それを作ることも難しいのです

「ゲームのことはわからんけど、この選手かっこいいから好き!」

という女性ファンみたいな感じで「うまさ」以外の好きな理由を作りにくいジャンルであることがしんどい理由ですね。


その2 そもそもゲームにはニッチなファンしか作れない。ゲームをしない人に受け入れられる土台ができてない。


その1の内容から続くのですが、野球やサッカーと明確にe-sports全般での課題の一つとして挙げられるのが

よくわからないけど、なんかすごいことが起こってる

ということがやや伝わりにくいものであることです。

格闘ゲームなどは最近は「超必殺技」というものが取り入れられ、
特別な演出があって、キャラクターがアップで映って
そしてド派手な技が出る

こういった演出面で優れていると言えるでしょう。

これらは「観る文化」としてこちらのインタビューでも語られています。

『鉄拳』でも『ストリートファイター』でも、細かいテクニックはわからなくても、ライフバーを見ればどっちが押してるかは一目瞭然です。

バンダイナムコ原田勝弘インタビュー/西田宗千佳連載 電ファミニコゲーマーより

優勢劣勢がわかりやすく、特別な演出も最近はゲームとして増えてきました。

最近のカードゲームもデジタルになってこういう演出がわかるようにはなってきたと思います。

しかし、それでもe-sports自体の観戦する人の大多数はそのゲームをやっている人に限られているのも問題点ではあります。

サッカーや野球は全くしないけど選手が気になって見にいく女子などもいるのですが、
なかなかゲームの世界はそういう「全くしないけど、選手や人に興味があってお金を払って見にくる」人を受け入れる土壌が出来上がっていないのです。


なので、大会や試合を見るのはプレイヤーに限られているので、
それが解消されるまではそもそもe-sportsのプロプレイヤーとして
目指すのは困難です。

これはカードゲームに限った話ではなくなってるかもしれませんが。

実力を評価するのが、トーナメントなどの1日2日の大会で測ることが難しいことが拍車をかけている状態になります。


その3 使えるカードが変わってルールも変わっていくので、一過性の成績に左右される


これはカードゲームの魅力の一つとして評価をしたいのですが、
麻雀と違うことは、ルールやカードが変わるということは

実力を測る上で評価をより難しくしている要因に他なりません。


格闘ゲームで新キャラが1人追加されても追加されるのはその1人だけ、
戦うキャラはそれまでに追加されている大勢からほとんど変わらないのですから
観ている側もそんな大差ありません。

しかし、カードゲームはまとめて数十のカードが追加されて

その後の大会の顔ぶれが全然違うのです。

野球やサッカーは1人の選手が10年以上活躍することもあるでしょう。
お気に入りの選手がいればずっと追いかけるでしょう。
お気に入りのチームがいれば選手が多少変わっても追いかけるでしょう。

仮にゲームをやっていたプレイヤーも大きくルールや戦略、セオリーが変わるカードゲームでは

「昔やってたけど、今のデュエプレは何もわからん」ってなるともう観ないです。


さらにカードゲームの傾向として、カードの能力がインフレしていくために、
それに対して嫌気がさすプレイヤーが引退していきます。

引退の理由などに関してはこちらのnoteも参考にしてみてください


インフレによって「試合の高速化」が起こり
よりついてこれなくなり、

大逆転の目もなく、実質勝利確定な状態が早々に出来上がってしまいます。

それにカードゲームはギリギリでも読みを通して逆転も難しく、
相手が特定のカードを持っているかどうか
自分が特定のカードを引いてこれるかどうかの

運に頼らざるを得なくなってしまいます。

ここ1番の時に持ってこれる運、ここ1番の時に敵が有効な手札を持っていないという運が必要なのです。

ここ1番で選択を通す度胸や勇気ではなく
相手の思考を読むわけではないのが、

カードゲームではプロを目指すとしんどいところではないでしょうか?

僕は個人的にはオススメはしません。

カードゲームは肉体や反応速度が関係ない

という一面は忘れてはいけませんね。


もし5年後10年後にプロとして成立するようになった場合、
それからプロになることも十分可能であることはここで伝えさせていただきます。


ただ、今、カードゲームというのを通してできた人脈や自分が好きであることを発信することで、
プロではないにしろ、Youtubeで収入を得る方もいれば、

会社に入社してカードゲームをもっと人気にするために活動することだって可能なのです。


e-sportsの選手というよりトッププレイヤーがバランス調整として入社する時代


そんなわけで実力を高めてそれが評価される

プレイヤーがゲームをより楽しめるようにするお手伝いをする、という働き方は存在します。



デュエル・マスターズというカードゲームでは、
元々は1人のプレイヤーだった方が、「好き」という思いだけでブログやYoutubeで動画をアップロードして

それがきっかけで公式と関わったり、好きという思いで
開発チームに入ったりするケースはあるのです。



別のゲームではありますが、このように開発チームがプレイヤーと交流マッチをする配信も公式で行われることもあるのですが、
その中で開発チームのメンバーには、

過去の公式大会の上位入賞者などがいらっしゃるということをお話しされています(もちろん誰とまでは明かしてはいませんが)

実際に初めて観た時は「明らかにうまい」ことがわかる方々でした。


今はゲームをすることがそのままプロとして価値になるわけではありません。

しかし、好きである、という思いや
かつて一生懸命に取り組んでいたことが

価値になるケースはあるのです。

なので、好きな人、何かゲームで関わりたいと思っている人は
何かしらのアクションをしてみることが大事なのですね。


というわけで今回は種目としてカードゲームがプロとして目指すのはおすすめできませんよって話をいたしました。



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