53MM (その21) 53歳のおじさんが「もの書き」になる物語
社会人編 渋谷で働く
システム開発から運用の仕事に就き、気力、体力を失いつつあったおじさんは、2005年の夏に人事異動で転勤となった。次の職場は渋谷だった。
渋谷では、携帯電話の故障修理に関する業務の担当になった。アフターサービス部門だ。ただ、渋谷の職場では、自分が直接故障修理業務を行うのではなく、携帯ショップの故障修理担当をサポートする業務に変わった。裏方の仕事であった。
ふり返れば、アルバイトを始めた大学生の頃から、裏方の仕事が多かった。
ファミリーレストランでは、厨房で皿を洗ったり、調理をしたり、閉店作業をしたりする仕事だったし、駅の清掃では、終電後の駅に行って、始発が動くまでの間に清掃を終える、という仕事もした。
職場は、渋谷という賑やかな街であったが、仕事は裏方業務という、いかにも自分らしい仕事だなぁ、と感じたおじさんであった。
(注釈)
新年らしく、表紙の写真は、初日の出、終わりにはお雑煮と、お正月感を出しました。2023年が、読者の皆さんにとって、健康で日々幸せを実感できる毎日が送れるよう祈っています。
本年も楽しくて、ちょっと前向きになれる物語を書けるよう精進しますので、ご愛読のほどよろしくお願いいたします。
著者:オニワ晃秀(電子もの書き屋オニワ)