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天下穫り

若い頃からよく「ああ、男だったら天下穫れるのにねぇ」と言われた。
両手にマスカケ線があるからだ。

友人や同僚と飲んだ帰り道、繁華街のはしっこにいる占い師に観てもらったりした時、まず手相でそう言われる。連れはみんな恋愛や彼氏についてアドバイスされたりしてキャイキャイしてたりするけど、何故か私はそんな話にはならない。私も次の彼氏や運命の人はどんな人かとか知りたいのに、あなたはそういうのはちょっとね…みたいな。ちょっとって何だよw とにかく、女だから残念だって話にしかならない。
まぁ、両手マスカケぐらいで簡単に「天下穫り」とか言うくらいの統計学でしかない占いで、あまり真剣に考えたことはない。そもそも気に食わない。
まず、男だったら!を連呼されることに対する違和感。女では天下穫れないっていう安直な発想なんだろうけど、その男尊女卑的な考えも嫌い。
で、天下穫るって何?先頭切って何かを成し遂げ、人の上に立つって意味なら、生まれてから一度も興味持ったことがない。人より成功し豊かになるって意味でも、同じく興味がない。これは、覚醒したからというわけじゃない。人が皆平等でないことへの違和感はずっと抱えていたから、覚醒前の私でもここは同じだ。

自身のハイヤーセルフと横にいるかのように会話が出来る人(私は先生と呼んでいる)に、言われたことがある。あなたにその気があるなら天下も穫れる人だけど、あなたはそうじゃない。だから、誰もが平等で幸せになるようにみんなの魂を導く人になる。そう決まってる。
先生にそう言われてから随分経った。覚醒したことで、ようやく先生の「魂を導く人」という言葉の意味を理解し始めた。
メッセンジャーとして、私はまだまだ未熟で手探りだ。託されたメッセージをちゃんと伝えられていないこともあるだろう。それでも、読んでくれた人に必要なメッセージは届くと信じて私は続けていくだけだ。
だから、やっぱり天下は穫れなくていい。

ちなみに魂を導く人と聞いて、葬儀社の社員や送り人的な?ってつまんない感想しか言わない人はたくさんいた。当然だが、全員と縁は切れている。
私が先生から覚醒のためのヒントを受け取ったように、私と過去に何かしらの接点があった人には、私もヒントをたくさんバラ撒いて生きてきたはずだ。どれだけの人がアセンション後の世界へ辿り着けるだろうか。
目に見えることだけが真実ではない。そこに気が付き、新しい道を切り拓く勇気があるあなたであってほしい。

いつもありがとう。愛しています。

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