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趣味は、研究開発です
長い間、自分の趣味はいったい何だろう?と考えあぐねていたところ、先日にひょうんな事から『俺の趣味はひょっとして研究開発じゃないか!?』と思った瞬間!腑に落ちました
今日はこの話をnoteします
もしかしたら『自分はアレもコレも手をつけるけど、どれもこれも長続きしなくて極めることができない』と嘆く諸兄の参考になればいいのですが
過日(11/12)、大庭夏男(私です)が京都新聞に載りました
新聞に載った日の約1か月前、新聞社の記者さんに取材を受けました
私のリタイア後のことを書きたいと、根掘り葉掘りいろいろ質問を受けました
その質問の中で「大庭さんの趣味って何ですか?」と聞かれ・・・私は速攻この質問に答えることができませんでした
私はDIY(日曜大工)や自然観察とその方法を子ども達に教えることが好き、それにカラオケも好きだし、旅行も居酒屋巡りも好き
こうしてブログを書くことも好みで、以前は出版を果たしたこともありますが・・・
どれもこれも死ぬほど大好きというわけではないのです
だからこれらは趣味ではないと思ってました
ただせっかく取材に来てくれた記者さんに「多趣味かもだけど、これっていう趣味はないですね」では済まない気持ちになって、焦って咄嗟に「新しいことを考えたり、企画をしたり、試しにやってみたりすることが趣味と言えば趣味でしょうかね」と口から出てしまいました
記者さんからはそれに突っ込み質問は何もなく、趣味の話題は通り過ぎましたが・・・
取材が終わって記者さんが帰ったあと、改めて考えてみたら「新しいことを考えたり、企画をしたり・・・これって研究開発のことなんじゃないか?」と、そのとき私は初めて気がつきました
上記の多趣味の例を当てはめてみると、
「ブログを書く」ときには、書きたいお題を仮に決め、書くために必要な材料を足を運んだりネットで調べまくったりして集め、どう書いたらたくさん読んでもらえるか作戦をたて、それらを元に文章をとりあえず下書きし、編集を何回か重ねてネットにアップする
これらの行動は、新商品を開発する人達がやっている行動と内容は違うけどよく似ている行動なのではないでしょうか
旅行する場合も目的地を下調べして、どうして楽しむかを考えたりするし
子ども達に自然観察を教えることは、子ども達が何が面白いと感じるかを観察して試行錯誤して研究し、『こうやって教えたらいいんだぁ!』とやり方を開発するのが私は楽しいから続けられる活動に収まっているみたい
これらの行動に共通しているのが、どれも研究開発っぽいから、やっている時にドーパミンがドバドバと脳内ににじみ出ている、つまり趣味になっているんだ!と気づきました
趣味でなくとも研究開発と呼ばないだけで、実は研究して開発している職業の方々は多岐に及んでいます
例えば作曲家
作曲家は日夜音楽を極める「研究」活動に没頭し、ヒットするメロディを「開発」する研究開発者だ見られるでしょう
小説家もそうです
画家や彫刻家、それに芸人の方々も研究開発家にあたるはずです
職業の方々はその道で一流になるために「その道を究める」必要がありますから努力はハンパないですが、趣味人はそうでなくてもオーケー
なぜなら趣味人は、作品制作者と評価者が同一人物の「自分自身」だからです
なので自分さえ満足できれば別に究極まで究める必要は必ずしもなく、ひとりでいくつもの事を趣味として研究開発活動することが問題なく出来てしまいます
趣味というものは自分ひとりで楽しむものだから、自由に気の向くまま手につくことをやり、他に興味が移ったら、そちらに乗り換えるのは頻繁にあってよいですねぇ
ただしこれは人の性格によるから趣味と言えども「一芸に秀でなければならない」と考えることもあっていいのですが、私にはそれは無理です
私は幼少の頃から移り気で、アレもやりたければコレにも手をつけたい性格でした
そのような移り気な性格の持ち主に「一芸に秀でる」は無理なはなしで、趣味も結果的に多趣味化してしまい、そのどれもが「まあまあだね」という自己評価に陥り「俺ってやっぱりダメだな・・・」と勘違いしてしまいがち
しかしそれら多趣味に『これらは一連の研究開発活動である』と考えれば、「俺の趣味は研究開発だ!」と言い切ることができるし、
個々のブログやカラオケは他人様からは「別に~」な評価でも、ブログを量産する方法とか、カラオケを独りで練習する裏技の発掘みたいに別の見方ではけっこう世の中に無い方法を見つけていたりして!?という自己満足が得られます
この発想に気づいて私の気分は晴れました
残念ながら新聞記者さんの取材には「私の趣味は研究開発」という主張がインプットできませんでしたが、取材を受けて良かったなぁと今は実感しています
一方で「研究開発が趣味」なんて聞いたこと無いし、誰がそう言われて「ヘー!」って思うかよ 「ハァ??」になるだろ
そんな反応が想像できますが、
それでいいのです
なぜならこれからは「風の時代」だからです
「風の時代」って最近聞いた言葉なのですが、
今まで王道と言われてもてはやされた出世や金持ちや立派な肩書がスバラシイという発想に代わり、個性や情報共有に価値を置くライフスタイル、だそうで、
私はそっちに乗っかりたいと思っています