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メタバースデイ歌ってみたのMVの作り方。VtuberおにちくTRAIN式

まずこれが僕のMVです。できれば最初の30秒でいいので見てみてください。お願いします。ロングCMだと思って。そのまま面白かった最後までご覧ください。

締め切り今日です!!
このスタイルで始まりました。締め切りは9月24日まで!!
22日時点で気づいて参加しようと思いたつも色々やることが被って当日までエンジンがかからなかった企画でした。

ですが、今年は4月くらいから歌ってみたMV作りたいと思ってましたし、いいきっかけだったのは事実!!ここで立たなければ本気出した意味ない!!となったのです。

動画作りはもう10年以上やっており、仕事で作っていたこともあるので手慣れた作業ではあります。


まず曲の構成を考えるため(歌うためも)全体を聴き込む

まず最初にすることは「聴く」ことです。音楽を聞いていると映像が頭に浮かんできます。アニメOPのような映像が脳内に流れてきます。これに頑張って近づけるか、MVを作るかです。

メタバースデイは、近年の音楽とちがって
「前奏>うたう>間奏>うたう>余韻」という昔ながらの構成になってます。まず前奏があるというのがいいのですね!
僕はこの構成が大好きなのです。

全体の構成を聴いて、印象に残った部分を書き出します。
・いくよ!
・私のこともちょっとみて
・早口のVR機器解説部分
等々

どう作れば面白いかを考える

音楽を聞いて感じたインスピレーションをもとにロケ地や衣装、構成を考えます。今回は衣装は決まっているのでロケ地も絞り込むのは簡単でした。
撮影ロケ地はVRChatのわーるど fr1edさんのHOUSE OF THE ISLANDを使っています。fr1edさんのワールドはどれも秀逸でどんな曲でもMVに使えるラインナップになっています。最高のわーるど製作者だと尊敬する方です。

ロケハンする時間的余裕もなかったので、すぐに決まりました。

次に構成ですが、歌唱力で勝負しても勝てないのはわかっていたので、歌唱そのものの奇抜さにかけることにしました。つまりおにちくもレインも歌うという形です。これにより一人デュエットができるためです。加えて映像としても一人より二人のほうが様々なカットが作れるため面白いです。

ざっくりした企画構成ができたら絵コンテを作ります。

冒頭の演技をイメージしたもはや走り書き

聴き込んだ曲の中のフレーズから絵コンテを書きます。どういった映像にするのかを紙の上で簡単に書きます。サビの部分や印象にのこったセリフ、ここは作るのが難しそうだななどなど、メモをもとに絵面を考えます。

絵コンテができたら撮影を始めます

まず通し映像を撮影します。
プロミュージシャンでいうところの演奏している映像です。

今回の通し映像は
正面の踊っている動画をフルコーラス4分間とります

正面で踊っている通し映像

4分もおどっていると振り付けなどやったことなくてもいろんな考えが浮かんできます。今回のような明るい曲は、リズミに乗っている感をとにかく出すことが大事かなとお思いました。

次に、
寄りの映像を二人分30秒~1分程度のカットをとります。ここで一番撮りたいのは「表情」です。今回はこれを撮りきれてなかったのが悔やまれます

人の表情を元にした寄りの映像

さらに引きの映像を撮ります。
その後ロケ地の静止画写真をいくつか撮影して
振り付けのないフリーの撮影をいくつか取ります。

全体の動きや会場の雰囲気をだす引きの映像
ダンスなどのないフリーのアクションを撮った映像
各カットなどで使う静止画やスクショ

これで最低限のパーツが揃います。
これらはすべてなるべく高解像度で撮影します。

まず、正面で4分間踊っている映像を一番下地におきます。
これだけで最低限のMVができます。

次に歌の1小節ごと(歌詞の表示ごと)にカットを引きや寄せの画に切り替えます。こうすることで同じカットが続くという単調さを緩和しています。

3パターンの視点からの動画を小節ごとに切り替えることで、少ない素材と手間でボリュームがある感じを出しているというわけです。

さらに、この一つの視点の動画を高解像度で撮影していれば編集上で画像そのものを動かすことで擬似的なカメラワークを演出できます。これによりさらに単調さをなくしています。


ズームして左上にPANしている(1:11辺り)

これらを駆使して4分間という永遠に近いほど長い時間を繋いでいます。

僕の趣味ですが、一つの画角で人物の動きが少ない映像が7秒続くと「飽きや単調な感じがして面白みに欠ける」を感じてきます。

もちろん一つの画角で最後まで通す素晴らしい作品もありますし応募作品の中にも負けたー!!って思った秀逸な作品(異世界犬子さん)がありました。なので一概に切り替えが多いほうがいいわけではないです。

次に見せ場を作る

最初の見せ場は44秒目にある「いくよ!」の部分。
ここは見ている人に対して言っていると感じました。

ここに一番可愛いカットを入れました
つまりこれです。

視点は完全なカメラ目線に、表情がだんだん笑顔になっていく。まさに自分
を見ている。という演出を4秒に突っ込みます。惚れろコスモー!!です

ここを作れば、MVの中で印象づけることができると思います。ねむちゃんに狙い通りのコメントをいただけました。」

次に冒頭の前奏部分一番の見せ場、第一印象としてここを通過しなければ最後まで見てもらえないと思いました。可愛くくるりと回ったあとに、この絵面がでれば、10人に一人くらいはギョッとしてくれるかなと。

前奏は30秒もあるのでひきの映像から一人称視点、そして三人称にして状況説明を入れて漫画やゲームの冒頭をイメージしています。

1、世界全体を映す(世界はこんな感じのビーチだよ)
2,世界にいる人の視点(ヒロインはこの子だよ)
3,世界にいる人を映す(主人公はこの二人だよ)

おにちくという男があの可愛いワンピースをきて歌うことをアピールするため、サングラスかけた男があのワンピース来て踊ってたら面白いだろうというインパクト狙いです。

そして二人いるんだよというアピールになっています。

ここはセリフを言葉で入れるかめちゃくちゃ悩みました。最終的に入れなかったのは何度とってもいまいちな感じだったので無い方が良いと判断しました。演技力を磨こうと思います。

メタバースデイの難所をどう切り抜けるか

今回の曲のMV作成での難所と感じられたのは2箇所

一つ目VR機器を早口に歌う部分です。
曲全体でいえばここだけは色が違います。

なので、あえて実写で撮りました。
Vtuberとしての現実の要素だからです

ここも、印象づきやすい場所です。この曲の中での独特のパート部分で「実写があった」という異色さは記憶に残るだろうとねらっています。そしてそれも予想通りねむちゃんは汲んでくれました。

次に途中の間奏、ここは場をつなぐ形になります。さらに歌もありません。この部分をどうつなぐかです。ここは記憶に残すよりも見返したときにおにちくTRAINをより深く知ってほしいという追加情報を足しています。

間奏というのは第一章のストーリーとの間になり、流れが一旦途切れる形になります。そこで、思い出や記録を乗せることにしました。配信動画から切り抜いたり活動の動画を載せています。自己紹介的な要素、バンドでいえばメンバー紹介をしているパートにしました。

画面構成

画面構成として「歌詞・曲のタイトル・番組名」など四隅にあると画面全体のそれっぽさというボリュームが生まれます。今回はあまり入れませんでした。メタバースデイのロゴがあったので入れるべきだったと後に後悔しています。音楽番組の曲紹介やライブDVDなどの曲の始まりのタイミングでは、左下に曲名などが5秒ほど出たりします。それと同じです。

左上と右下にロゴが入ってます(引用:おきゅたんのくらくらげビートの秘密より)

歌詞については、それらを参考に入れています。仮に音が聞けない状況であっても音楽のなんとなくイメージが伝わればいいなと思っています。

ただ、今回は歌詞は公募で作成されたもので、替え歌OK!!という規定もあったので悩ましいところでした。ですがその中で公式に選ばれた歌詞を記載するのはやっぱり良いことかなと思った次第です。


今回使っているツール紹介、unity blender aviutl OBS photoshopです。

僕が長年使っている相棒たちです。unityとblenderはまだ浅いですが、aviutlとphotoshopは15年以上ともに戦っている戦友ですね。フォトショップにいたってはもっと長い。

これらをつかって、動画の撮影編集加工を行っています。

OBSで撮影をして、aviutlで編集。カットインの静止画はフォトショップで加工など、背景なども同じくです。blenderはほとんど使っていませんがパーツを足したりですね。unityはどこに使っているかというと、カットに入れているアニメーションを使用しそれを背景画像と合成することで本来収録していないカットを作成しているというものです。


撮影技法、一人でどうやって二人を撮影しているのか

まず、冒頭の二人が同時に動いている映像があります。でもこれは一人で撮影しています。OBSではVRCの映像をグリーンバックで撮影することもできますが、今回の衣装は「緑がメイン」です。なのでグリーンバックとれません、これは結構ハードな課題でしたw

画像ではわかりやすく透明度

そこで、カメラをワールド固定にして、絵コンテにある通り左右にわかれて撮影することで、一人ひとり演技をして撮影し、マスクをつかって左右を合成しています。背景は変化がないので合成しても違和感はありません。


通し映像のダンスが完璧にタイミングが合っている件

通し映像のダンスについては完璧にタイミングが合っているのは、アバターにconstraintをアタッチして動きを同期させているからです。ほぼ即興で踊っているダンスを合成でタイミングを合わせて撮影することなど不可能なので、同期させる必要がありました。

constraintは、「Rotation Constraint」だけを使います。これらをボーンごとにすべていれることで同期した二人が出来上がります。今回指までいれてなかったので、よく見ると手がずっとパーのままの方がいますが、そこまで気にならなかったのでスルーしました。

見せ場の美人すぎる回転の撮り方

unityを使っています。

全体図でいればこんな感じで、カメラを位置取りして奇跡のワンシーンをとっています。GAMEのウィンドウをデュアルディスプレイに全体表示させて、OBSで撮影、回転アニメーションはこちらを利用させてもらっています。これをスピード0.5に設定して、タイミングよく手動でblendshapeを動かしています。

おにちくが、相方レインに対してドキっとする笑顔タイミングで合わせているわけです。振り向きながら徐々に笑顔になることで生じる奇跡のワンカットです。


終わりに

以上がメタバースデイの作成手順でした。
作ってみてよかったと思います。歌ってみたというかMV作ってみただったなーがほとんどです。

一番難しくてつらかったのは、歌そのものの難しさでした。
まず強烈な高音に加えて、早口の部分。歌の練習時間がほぼなくどうしたもんかいなと思ったものです。加えて参加者のガチ歌勢の多さ。

最初から歌で勝負するのはあきらめました。勝てる要素など何もありません。なので、歌にも面白さをいれて、動画にもいれておにちくTRAINという万能型のスキル構成をフル稼働したという感じです。どれも特化していないので何とも言えませんが、何でも作れるという自負に恥じないものが作れたなと思います。

是非、エントリーナンバー36番に票を入れてくれると嬉しく思います。票をいれなくてもこの記事が参考になれば幸いです。






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