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【感想】ラブライブ! ラブライブ!スーパースター!!3期12話「ずっとずっと!」

終わってしまいましたね。

キャスト、製作スタッフ、関係者の皆様。楽しい毎日をありがとうございました。無印、サンシャインはリアルタイムで視聴していましたがしばらくの間ラブライブ!はおろかほかのコンテンツも含めてずっとアニメからは離れていましたが、ふとしたきっかけで数年ぶりにこの世界に帰ってきました。

5人だったLiella!はなんと11人になっていました!!そして今年3期が放送されることを知り、改めて1期、2期を配信で視聴し、ネットでこれまでの情報をいろいろ調べてみました。どんな事でもそうかもしれませんが、何かを知りたいと思って色んなものを調べたり、見たり、聞いたり話したりするのはとても楽しいですね

2期生が4人増えた事。新しいライバルが登場した事。もう1度一般公募が開催された事。3期生を含めてLiella!は11人になった事。新しくユニット活動が開始された事。そして2期の評判が非常に悪かった事。

おそらくは2期の失敗(あえて失敗と書きます)で多くのライト層を失うことになった結果、シリーズものではある意味宿命的なファンの先鋭化が加速的に進み。新規が入ってきづらい状況が続いていたと思われます。そんな状況の中、満を持して放送されたのが今回の3期でした。

前振りが長くなってしまいましたが、いよいよラブライブ!最後のTVシリーズの感想。ラブライブ!スーパースター!!3期12話「ずっとずっと!」の感想です。


■感想と考察

12話というより3期全体の感想を踏まえての感想になります。前段の話を踏まえて考えてみると3期にはどういったテーマがあったのか?作品、つまりストーリーとして何を描きたかったのか?という点とビジネスとしてどういったKPIが組まれていたのか?

個人的な評価は以前にも少しかきましたが1~4話は特に2期で不評だった部分をうまく使ってそれをプラスに昇華させるようなストーリーでした。なのでものすごく面白かったです。スーパースター!!全体のエピソードでは1期3話が最も個人的にワクワクしましたが、3期4話もそれに匹敵するようなエピソードだったと思っています。

1話のマルガレーテが話すLiella!に加入できない理由。このシーンはものすごい期待感であふれていました。この時点で前半の、少なくとも11人になるまでの最大のテーマは「マルガレーテがLiella!に入るための納得」であることが明確になったはずでした……

5話以降はこちらも何度か書きましたが、2期がなかった方が自然な感じ。つまりストーリー上のつながりが完全に分断されたと感じました。5話の感想ですみれに関して「そんなはずはない!」と書きましたが、11、12話で描かれたすみれとクゥクゥの姿をみるとより「そんなはずはない!」と感じてしまいます。10話でなぜか一人悩む恋もそう支えると話していた副会長は影も形もいなくなり、一人で抱え込まず皆に共有することで、多くの問題が解決すると知ったはずのUR葉月恋はどこにもいなくなっていました

そう、3期ははっきりと1~4話と5~12話で構成が変わっています。4話→8話のように一見つながりを持ったエピソードもありますが、それさえ時系列としては分断されていて不自然な間というより、時間の巻き戻しが起こっていました。

1~4話で2期で離れてしまったけど、改めて見てみよう!という再視聴組をどれだけ戻せるか?という戦略があったのではないでしょうか。結果的にこれは成功したと感じています。なんせ2期があった方がストーリーとしてしっくりくる。だからこういう風に変わったんだ!成長したんだ!というキャラクター達を見ることができたから。

対して、5話以降はそれまでの時系列や出来事は構成するエピソードのストーリー上必要のない部分はカットして、いかに1話1話として面白く見せるか?に特化したのではないでしょうか。そう考えると上海でかのクゥ>クゥすみに偏重して見たり、恋を孤独に戻したり、夏美と冬毬の時間巻き戻すこともストーリーの構成上必要だったと考えられます。

なので、これまでのストーリーや人間関係、時系列など気にせず単純なエピソード。つまり単話、あるいは3期だけ視聴する場合は結構面白い作品になっていたりします。

■まとめると

1~4話。離脱したファン層の再獲得。
5~12話。固定層の強化と新規層の獲得

正直3期→1期→2期の順番で見るのと、1期→2期→3期の順でみるならこのシリーズに関してだけは、前者の方が面白く見れる気がします。また2期で不評だった部分の印象も2期を後から見ると印象が変わってくると思います。

その結果、1話1話で見ていくととても面白い内容になっていました。最後のライブパートもストーリーの内容と併せると本当にどの楽曲もしっかりと作りこまれていて、ストーリーをさらに盛り上げるものになっていました。アイドルものアニメの意構成としてはベストに近い形ではなかったでしょうか。なのでXやコメントには「感動した」「素晴らしい」「神作」のようなコメントも多く見ることが出来ました。

逆につながりやストーリーの流れを見て楽しみたい層にはだんだんと違和感が積み重なっていったと思います。私もこのグループです。4話まででまさに手のひら返しをしていた方たちも、結局は2期と同じような感じか。。。となったように見えます。4話まで描かれていたキャラクターの丁寧な深堀から急にストーリーを進めなければならい!という進行重視に変わってしまった印象です。

最たる例がマルガレーテのLiella!への加入でした。

さすがにこの8話に関しては普段ポジティブなコメントをしている層の方もストーリーは良かったけど「勝負はつけてほしかった」「残念だった」というようなコメントも見受けられました。

1話から書いてきたテーマであり、最も盛り上がらなければならないエピソードでの肩透かし。おそらく8話が最も評価の低いエピソードになるのではないでしょうか。この1話をもってして私はストーリーとしてこの物語を見ることをやめました

結局マルガレーテはなぜLiella!に加入したんでしょうか?冬毬のいう実はスクールアイドルやLiella!のメンバーが好きだったから?本来ならこの3期でももっと深堀ができたはずです。もしかすると劇場版は3期の成否にかかわらず作らないと決めていたのかもしれません。続きがあるなら3期は合流までも描いて、連覇と卒業を劇場版で描くこともできたはずなので。

そういう意味で2期で失ってしまったものの代償はあまりにも大きかったかもしれません。

なので、、、ビジネス的な視点から考えても今回優先すべきは新規の取り込みだったはずです。先にも書きました3期を見てから過去編として1期、2期を見たほうが見やすいです。そのため1期、2期の設定はある程度無視して、いかに1話づつ良い話を創るかに特化したはずです。これは良かった気がします。

ならば新規の取り込みはできたのか?しばらくたたないと結果はわかりませんがこれはちょっと微妙な気はしています。SNSやまとめサイトを見ていてもXのトレンド1位こそあれ、1期のような爆発的な反応はなかった気がします。となるとやっぱり続編は難しいのかなと。

そもそもきれいな終わり方をしたので劇場版をつくるにしても時間軸をある程度進める必要がありそうですし、いっそOVAで残ったメンバーの3連覇に向けたエピソードにして、公開範囲や搾ればうまくいく気もします。

虹ヶ咲の最終章の興行をみると劇場公開の規模は関東限定とかで、他都市は1週間限定特別上映とかですかね。

■Liella!の今後に関して

Aqoursのfinale Lovelive!がベルーナと発表され、一部ではなんで東京ドームじゃないんだ!という声が上がっていました。永久hoursの18万弱の売り上げ枚数を考えるとまぁ言いたいこともわからなくはない。。。と思いますが、Liella!に関しては今年のファンミーティングでKアリーナを埋めることが出来ませんでした。なぜ東京ドームじゃないんだ!国立じゃないんだ!という声は上がりません。

6thのファイナルは大阪城ホールです。同じような規模感。満席の会場を彼女たちに見せてあげたいです。

こちらも個人的な意見ですが、Aqoursは「10年目を目指そう!」と伊波さんが話されていましたが、Liella!は11年目ではなく実質的に次のライブが最後なのではないかと思っています。つまり7thがファイナル。もしかすると2025年の年末かもしれません。

【2025年1月追記】
牛久市とのコラボが積極的なのを見るとこの路線は来年も継続しそう。牛久市の予算ではシティプロモーションに関してR6の6月補正で206万計上されているのでおそらく今回のコラボはこれを使ったのではないかと思われます。R7の予算で新規の人口流入に触れているのでR7での予算計上もあるかもですね。

そう考えるとさすがに2025年中の活動縮小はないか。。。

【2025年1月追記終わり】

解散という事ではなく、単純にグループとしての活動が大きく縮小されるという感じです。なにより伊達さん、ペイトンさん、2期生、3期生はまだ20代の前半です。彼女たちが描きたいと感じている道に入っていくにはちょうど良いくらいの年齢です。すでに今年から多くのキャストが個人の活動を積極的に展開していますが、できればこのまま彼女たちが進みたいと願う道を目指してほしいと思っています。そしてたまに集まってほしいなと。

とまあ、色々と書いていましたが頑張っている人を応援するのはとても好きです。これからも歩み続けられる限りどこまでも行ってください!


さて、1つの作品の感想を初めて書いてみました。途中から願望や愚痴も色々書きましたが…描き切ることが目標の1つだったので個人的にはとても良かったと思っています。そしてけっこう多くの方に読んでいただくことが出来ました。ありがとうございます!やっぱりというか4話が一番読まれていたし、いいねも多かったです。多分一番熱が入っていたからですよね。

さて以上でこのシリーズはおしまいです。来年も書くかもしれませんし書かないかもしれません。つぎはメンバーやキャストさんについてかもしれません。ではまたどこかでお会いしましょう!

ありがとうございました!

















以上、ラブライブ!スーパースター!!の感想でした。


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