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物を買わない生活を続けてみて

誰もが(個人の感想とはいえ)普段はできるだけ否定の意見を言わないようにしていると思う。

自分もそうで、経験上、自分自身を含め何かを否定する行為は必ず自分に返ってくると思っている。

否定したい事柄があっても、それは黙っておく、というか、否定も賛成も態度に出さず永遠に「保留」の立場で逃げ続けることが得策だと思う。

しかし、2週間とは言え何も買わない生活を続けていると、買いたくなったモノに対して、はっきり否定の態度を取ってしまった方が楽だなと思うようになってきた。

逆に言えば、何かを欲しいと思うとき、それが今持っているものへの否定に働くことがある。洋服が「無い」という状態にはないのに新しい洋服が欲しいとき、今ある洋服への不満があるのだろう。

自分のために買い物をしすぎる人が自分を大切にできていないと言われる原因は、買い物自体が現状への否定になっているからだと感じた。

私は、買い物をし続けて自分への肯定感を維持し続けるよりは、まず現状を肯定し、買い物の方を余計なお世話だと否定してしまったほうが楽だと思った。

そして、買わないと思うときには、これからははっきりとモノに対して否定をしていこうと思う。「あったらいいな」は「ない方がマシ」に、「安いな」は「価値がない」に、など、ネガティブな言い換えは難しくない。世の中は結局押し付け合い。そう思うと、町中で他人が所持している物の総べてが「買えた物」から「買わされた物」に見えてくる。

それはやりすぎだとは思うけど、自分に対してはそういう視線を向けてみてもいいのかも知れない。

そういう事を、メルカリでニューバランスの2019年版M1500が2980円で売られていて発作的に「買おう」と思った瞬間に一気に考えた。

ブラウザを更新したらSOLDになっていた。

私のほうが購入した方より確実に上手だと感じたのだった。

なぜなら、そのニューバランスM1500は全て合皮で、一部分でも傷つくとすぐに修復不能なほどに破れてしまうモデルだからだ。(ということを後から友人に教わった。危なかった。)

以上

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