大学から始めたクラシックギター
かれこれ25年やっているクラシックギター。
こんな感じ。
クラシックギター始める
大学からクラシックギターを始めた。
ほんとはフォークや軽音がよかったが、大学にフォークのサークルはなく、軽音はなんか怖かったのでいけなかった。
エリック・クラプトンのアンプラグドのCDが好きで、クラシックギターなら一応弾けるようになるかなー、と思ったのもあり、なんとなくクラシックギター研究会というところに所属した。
安易な考えで入ったが、サークル仲間はいいやつばかりだったし、あれから25年、この年でも楽しめる趣味となり、これを選んで正解だった。
社会人になってからも教室に習いに行っていた。
仕事が終わってから、練習。
週1ペースでレッスンで見てもらう。
2,3年くらいは通ってたと思う。
教室は1対1で習っていたが、年に1、2回発表会があった。
小さい子供からおじいちゃん、おばあちゃんまで参加していて、どの年代の人も楽しんでいた。
私はどちらかというと、うまくなりたいというよりは、継続してギターを弾き続けるのが目的だったので、発表会でも気合が入っておらず、ただ単純に楽しかった。
というわけで、ギターは特にうまくはならなかった。
これ以外の活動として、たまに大学の時の先輩と音楽堂でアマチュアのイベントなどにも参加したりもしていた。
そのうち仕事が忙しなり、また結婚して子どもができたこと、習っていた先生が引っ越されたことで、なんやかんやですっかり弾かなくなってしまった。
今、セミリタイアみたいなもんだし、たまには弾こうかと引っ張り出してきて久しぶりに弾いている。
購入したギター
これまで3本のギターを購入した。
大学時代、初めて買ったギターはコダイラの6万円、ギターとケースと教本のセット。
サークルでみんなが共同購入しているギター。
初心者用の、杉のごく普通の入門ギター。
大学3年くらいの時には、値上げして7万になっていた。
今はもっとするかもしれない。
その後、高いギターを購入したときに2万円で後輩にゆずった。
大学2年目に、演奏会でまあまあ重要なポジションになったので、30万円の手工品ギターを購入した。
本気で楽器の練習をするなら30万くらいから、とはどんな楽器でもよく耳にする。
当時、まったくお金がなかったので、25万は親に頼み込んで出してもらい購入した。
めちゃくちゃ怒られた記憶がある。
お金がなかったのは、年末の演奏会に向けて10月からバイト禁止になってしまうからっていうことも、貧乏の原因の一つだった。
ギターどころか、ご飯もまともに食べれなかった。
ひどいときは、1日1食、ご飯にしょうゆ。
極貧だった。
購入したギターは、「松」の手工品ギター。
大学で伝統的に購入している作家、堤謙光の新作。
うれしくて、頑張って練習したのを覚えている。
しかし、当時はよくわからなかったけど、このギターはあんまりいい楽器ではなかった。
音が詰まってるポジションが何か所かあって、各弦のバランスも悪く弾きにくかった。
松のギターは年数がたてばアジがでて鳴るようになるんだよ、と言われ信じて10年弾いてきたが、10年たっても特に変わった様子はなかった。
どういう風に弾いても、思った音がでなかった。
しばらく寝かせてから弾くと、一旦はよくなるが、すぐにヘタる。
なんというか、ギターから「疲れました」と聞こえる感じ。
でも、30万も出して買ったのだから、ギターじゃなくて腕が悪いのだと思って諦めていた。
いや、ほんとーに、あんまり鳴らないから、もう薪にしてやりたいとまで思っていた。
この後、後述の件で、新しいギターを購入することになり、このギターどうしようかと思っていたら、ちょうど姪っ子がギターをすると聞いたので、実家で正月とか会った時に教えてあげようと思い、実家に持ち帰ることにした。
そうしたら、ある時、母親が「ギター弾きたいっ」ていう、どっかの子にささっとあげてしまった。
ダメなギターだったけど、長く一緒にいたので、さみしかったのを覚えている。
自分の手で薪にしたかった、というのは、冗談だが。
ダメなギターとはいえ、30万のギターをどこぞの子供にタダで譲ってしまう感覚に驚愕だ。
時間を少し戻して、まだ30万ギターで四苦八苦していたころ。
ある日、大学の先輩が高級ギターを持って遊びに来た。
もともとうまい人だったけど、段違いにうまくなってた。
なんで?
びっくりしたわたしは、先輩の高級ギターを弾かせてもらって衝撃が走った。
なんてことだ。
自分の知ってるギターじゃない。
弾きやすい。
普通に弾いてハーモニーが聞こえる。
ちゃんと反応が返ってくる、その他etc‥
この時、初めて気がついた。
ギターの腕前は半分「楽器」なのだ、と。
私も下手だったが、ギターもダメだった。
私は、すぐにギターを購入することにした。
別の先輩が楽器店で働いていたので、そこで中古だが、120万円のギターを購入した。
ちなみにクラシックギターは、一番高価なもので1000万円くらいだ。
今はもっとあがっているかもしれない。
ビンテージギターは時価なので、場合によっては2,000万円くらいはありそうだ。
有名なギターはブーシェ、ハウザー、フレタ、アグアド、サントス、ラミレス。
クラシックギターは、だいたい製作者の名前で呼ばれる。
私は名前は伏せるが、イギリス人の手工品ギターを購入した。
トップはスプルース、サイドとバックはハカランダ。
今思うと、一緒に並んでいたフレタを買っておくべきだった。300万円くらいだったが、ネームバリューがあり、必ず価値が上がるからだ。
腕前
ギター歴25年もあると、まあまあ弾けそうだが、大したレベルじゃない。
まあ、いいとこ教本レベル。
小さいころは音痴だったし、音楽教育もうけてないし、大学からはじめたらそんなもんだろう。
教本が弾けるだけでも、大したもんだと思っている。
最近は、クラシックがあんまり難しいので、ブルースとかの練習を始めたが、これもこれで難しい。
まあ、プロじゃあるまいし適当に弾ければ満足なのだ。
音がなれば、それだけで楽しい。
終わりに
クラシックギターは一人でできるし、本体を買ってしまえば、消耗品は大した金額じゃないので、定年を迎えたお父さんにおすすめ。
スタートで10万円あれば、周辺機材(譜面台とか)を揃えてもお釣りがくる。
もし趣味でなにかはじめようと考えていたら、一度検討してみてはいかがだろうか?
脱初心者で、30万以上の高級ギターを検討の方。
素人に毛が生えたレベルで、ギターの性能を評価することはとても難しい。
30万以上の高級ギターを購入したい人は、クラシックギター専門店で購入した方がいいだろう。
私は30万ギターを部活で勧められるがままに購入してヤケドをしたが、ギター選びで失敗しないことを祈る。