第26回:番外編ゼノブレイド3感想ネタバレあり
まだまだ『ゼノブレイド3』の余韻に浸っている為、今回も感想を述べていきたいと思います。
物語については以前のブログで書いたので、それ以外の要素で感じた事を伝えます。
●メビウス
メビウス達は、どこかゼノサーガシリーズのとある登場人物達を感じさせました。詳しく書くとサーガのネタバレになるので、伏せておきます。
また、メビウス達の劇場でスクリーンに映る演出は『ゼノギアス』のディスク2を思い出しました。
他にもメビウスという名前は『ゼノギアス』のアレンジアルバムに収録されている軋んだ破片の日本語バージョンの曲名と同じでしたね。あと、ディルクはムムカのオマージュなのかなと思いました。細かな所で過去のゼノシリーズを彷彿とさせるメビウス達は、良き悪役でした。
●ウロボロス
ノアウロボロスは、有機的になったヴェルトールといった出で立ちで、名前も『ゼノギアス』のウロボロスと共通していますよね。セナウロボロスは、戦闘時の登場ポーズが、ORヴェルトールそっくりで、ファンサービスなのかなと感じました。
何回でも変身できるので切り札と言った存在ではないかもしれませんが、基本的に敵のHPが高いので、それは逆に良かったと思います。
●キャラクター
主人公勢では、タイオンが好きでした。
はじめは取っ付きにくいけど、仲良くなるとかなりイイ奴みたいなキャラクターが大好きなので。
ヨランとシャナイアも大好きですね。理由は、以前のブログで述べた通りです。全体的に色々な種族の人間が溢れていて、バリエーション豊かで良かったです。執政官はアルファベット毎に全員いるのでしょうが、これは本当に凄いと思いました。
●フィールド
モルクナ大森林と、若干自由度の高いエルティア海は印象的でした。エルティア海は、RPGをしている気分にさせてくれて良かったです。『ゼノブレイドクロス』的な雰囲気もありました。ラストダンジョンのオリジンは風景が変わり映えしない上にいささか長いと感じました。変形後の外見はデウスシステムやオメガシステムを彷彿とさせていて良かったです。
●戦闘
とにかく敵のHPが高いかなぁと感じました。
難易度はノーマルでしたが、中にはハードでも良いんじゃないかと言う位に硬い敵(メビウス・ワイ等)もいました。ウロボロスになるのが前提のバランスなのでしょうが、もっと戦闘のテンポが良かったらと思う場面が沢山ありました。エリートを倒した時の表示もテンポを悪くしている気がします。他には、敵が高所から落ちた時に、HPが全快して復活するのはいただけないです。
●モンスター
世界観的に仕方ないかもしれませんが、ゼノブレイド1や2のモンスターの流用が目立ちました。
新しいタイプのモンスターに遭遇した時のワクワク感がほとんど無かったのは残念でした。
逆に、鉄巨神やレウニスはカッコイイものが多く、ゼノを感じさせてくれたので大満足です。
●ヒーロー
沢山いますが、私は始終ルディしかいれていませんでした。ムービーでは、ヒーロー枠の人物は登場してくれないので、空気になってる感がありました。ですが、ラストバトルで駆けつけてくる演出は、素晴らしいと思います。
●クラス
基本的に、最初に設定されているクラスだけでエンディングまで行けたので、クラスを変えるのが面倒な人向けに作られているバランスは良いと感じました。他クラスへのチェンジは、私の中ではやり込み要素の範疇でしたので手をつけていません。
●音楽
私が好きなのは、メビウス戦の曲(アレンジされてないバージョン。エム戦も良い)と昼間のシティーの曲です。前者は高揚感があって、戦いの最中とてもアツかったです。後者は途中で入る声が、これぞゼノシリーズという感じでお気に入りです。他は、たまにボス戦終盤(イスルギなど)で流れる曲やイベント(メビウスとの決着)で流れるアツい曲も良かったです。
●オリジン金属集め
物語終盤で発生する金属集めクエストですが、古き良きRPGを思い起こさせるのは良いかもしれませんが、ちょっと蛇足かなと思いました。
モルクナ大森林の金属は、なんであんなに敵が高レベル帯の所を進まなくてはならないのか疑問でした(正しい行き方があるのかもしれません)。
ニアに会った後は、サモンさんが既に船を完成させていて、あのままラスダンに突入した方がテンポは良かったのではと感じます。
●プレイ時間
長すぎると感じました。最近のRPGは軒並み長い印象があるのですが、昔のRPGのように30〜50時間位で終わらせる事はできないのでしょうか。
最後の方は、まだまだ遊びたいよりも、早く終わらせたい気持ちの方が強かったです。
●その他
育成カプセルが『ゼノブレイドクロス』のセントラルライフを感じさせたり、ニアが眠っていた装置は、KOS-MOSやエルマ本体が眠っていた装置に似ていました。
●謎
沢山の謎がありましたが、サブクエをやると答えがあるのかもしれません。私が特に気になった謎を3つピックアップしてみました。
①黒い霧は、なぜメビウスをもってしても力が及ばなかったのでしょうか。きっとゼットでも制御できない世界の理の外にある存在で、世界を存続させたいという想いであるゼット達とは相反する想い、つまり世界を消したいという想いから生まれたのかなと感じました。だから霧が発生すると消滅現象が起こるのではないでしょうか。霧というと『ゼノブレイドディフィニティブエディション』の霧乃王を思い起こさせますが、霧乃王も、詳しい描写はありませんでしたが世界に仇なす存在だと思うので、黒い霧の元凶とも感じられました。ただ、『ゼノブレイド3』の霧は生物を凶暴化させる性質は持っていなさそうなので、なんとも言えません。
②メリアとリクは一体どのような関係だったのでしょうか。お互いを見て笑顔になった描写から、少なくとも2人は過去に出逢っているはずですよね。メリアと仲の良いノポンと言えば、リキですが、リクは1文字違いなので、リキの子孫かもしれません。だからリクもメリアと親しかったのでしょうか。ハイエンターもノポンもかなり長生きなんだと思います。もしかするとリクは、メリアと同じく、世界がメビウスの手に落ちる以前から生きていたのかもしれません。
③終盤で劇場がザワザワしだすとゼットが、女王が目覚めた事に見えざる者達(姿なき者達だったかもしれません)が反応したような発言をしましたが、見えざる者達とは誰だったのでしょうか。ラストバトルで観客席がメビウス達で埋まりますが、やはり見えざる者とは、メビウス達の本質(想いは見えないから)を言ったのでしょうか。でも、そんな風にも見えず、ゼット達とは相容れない者のようなニュアンスで言ってたような気がするんですよね。見えざる者は、黒い霧とも関係があるのでしょうか。
以上、感じた事を述べてみました。不満点は幾つかありますが、楽しめた事も事実ですし、想像の余地も残されていました。ゼノシリーズはこれからも続いていって欲しいと願うばかりです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
次回もお楽しみに!
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