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バレオタになって改めてみる「ハイキュー!」が100倍面白かった話

タイトルの通り、ハイキュー!lきっかけでVリーグにハマったハイキュー!オタクが、改めて映画「ハイキュー!ゴミ捨て場の決戦」を観たら、前よりももっと面白く感じたという話。

ハイキュー!オタクがバレオタになった

元々ハイキュー!が好きだった

私はバレオタになる前からハイキュー!の漫画の読者であり、いくつかある好きな漫画の中でもかなりハマったレベルでハイキュー!が好きだった。
連載当初からジャンプや単行本を読み、漫画派ではあったがアニメ化されればアニメを見たり。
ハイキュー!の登場人物はみんな好きだが、特に音駒高校のリベロ、夜久衛輔が好きなただのオタクだった。

ハイキュー!きっかけでバレオタの世界へ

詳しくはこの記事にあるので割愛するが、ハイキュー!オタクだった私が「ハイキュー!の夜久が好きならこの選手が好きだろう」とJTサンダーズ広島の井上航選手を紹介され、ハイキュー!とVリーグのコラボ試合を見て、完全にVリーグの世界へのめり込んだ。
最初は影山や牛島っぽい選手がいるだったり、ハイキュー!で見ていた世界がリアルに体感できることが楽しくて、どんどん試合に行く回数が増えて。
最初はリアルな試合も見てみたいな、程度の気持ちだったが、あっという間に沼にハマり、今では1シーズンに30試合以上観戦するような完全なバレオタに仲間入りを果たした。

バレオタになり、バレー知識が増えた

バレーの知識は「ハイキュー!の漫画を読めるレベル」だった

元々バレーをしていたわけでもないNoスポーツ人間。
バレーの知識はハイキュー!から全て得たといっても過言ではない。

もちろんコートを挟んでボールを3回以内に返すスポーツであること程度は知っていたし、TVでワールドカップバレーくらいは見る人間だったが、その程度。細かいポジションやルールなどについてはハイキュー!が教えてくれた。
とは言っても、漫画を読んでいた当時の私はのバレー知識のレベルはかなり低い。
各ポジション名や特性、スパイク・レシーブ・ブロック程度の技の名前がかろうじてわかるレベル。リベロがミドルブロッカーと交代することすらちゃんと理解していなかったと思う。
ハイキュー!を読んでいる人でももっと詳しくなる人はいただろうが、私はそこまでの探求心が当時は無く、細かいルールや漫画に出てくる以上の知識を入れようとまでは思っていなかった。
なので、「ハイキュー!の漫画を読めるレベル」のバレーの知識しか持っていなかった。

バレオタになってバレー知識が少し増えた

増えた、と言ってもバレオタの中で詳しい方ではない。
ただ、元々の「ハイキュー!の漫画を読めるレベル」の知識ではリアルなバレー観戦は楽しめかったので、増やすしかなかった。
バレーの試合はリアルタイムで正解がない。今のシーンもう1回!とページを戻すこともできないし、途中で止めて調べることもできないまま試合が進んでいく。
つまり、リアルタイムで進む試合についていけるレベルには、知識が足りなすぎる。そう思い少し調べたのと、同じファンと話したりSNSを見たり、あとは実況解説付きの試合を何度も見ているうちに知識は増えていった。
漫画は試合の勝敗は物語の一部として受け入れるが、バレー観戦は違う。
勝敗は物語ではなくその時々で結果が違う純粋な勝負で、勝敗にはその時々の理由がある。
何故勝つのか・負けるのか。何故このチームや選手は強いのか、何が得意で何が足りないのか。それを知っていくには、やはり最低限でも知識が必要になってくる。
同じポジションの選手でも得意なプレースタイルがあることや、反則の種類、サーブのスタイルにも意味があることなど…まだ最低限しかないが、「ハイキュー!の漫画を読めるレベル」から、「Vリーグ観戦が出来るレベル」に知識がレベルアップした。

映画「ハイキュー! ゴミ捨て場の決戦」の面白さ

映画「ハイキュー!ゴミ捨て場の決戦」を8回見た

2024年3月、ハイキュー!の映画が公開された。
映画「ハイキュー!ゴミ捨て場の決戦」

元々原作でもこの試合が好きだったのもあり、映画化されると知った時はめちゃくちゃ嬉しかったし、絶対に観に行こうと決めていた。
早く観た過ぎて人生で初めて最速上映(上映開始日の0時から始まる回)に行き、気づけば8回も映画館に通っているし、まだこの回数は増えていくと予定だ。
何故こんなに通うほどハマったのか、答えは簡単。
純粋にこの映画が面白過ぎるからだ。

ただ、この面白さは私がバレオタになっていなかったら、そこまで感じていなかったと思う。もちろん面白いとは思うが、ここまでにはなっていない。
バレオタになってバレー知識を得たことで、この映画を、ハイキュー!を楽しめるポイントが確実に増えたと感じている。
きっとバレオタになる前の私の知識なら、「良い話だった、かっこよかった、感動した」で終わるだろう。
そうじゃないのは、映画の素晴らしさはもちろん、自分が当時よりも「バレーボール」を楽しめるようになったからだと思う。

映画全体が1つのリアルな試合観戦という面白さ

この映画は「ゴミ捨て場の決戦」の1試合が1本の映画になっていて、試合前後のシーンや回想シーンはあるが基本は1つの試合が始まって終わるまでが描かれている。粋な演出すぎる。
客席で試合を見ている観客と同じように一喜一憂し、手に汗握る試合展開を肌で感じることができる。
映画を観終わったあとの疲労感や満足感も、実際にバレー会場で試合を観戦した後と全く同じだった。
展開がわかっているはずなのに、点を取られれば悔しいし、点が入れば嬉しい。ラリーが続けばずっとボールを目で追ってしまう。

また、ハイキュー!の漫画でもあるが、映画になるとより一層感じたのが試合描写のリアルさ。
ボールのスピードや音、コート内の選手たちの動きや息遣いがリアル。
会場である東京体育館、照明、客席の応援の声もリアル。
どの角度から見ても試合を観戦している気持ちになれるくらいのリアルさがすごい。

戦術や選手のスキルがわかる面白さ

これは前述したようにゴミ捨て場の決戦の1つの試合として見ていることと、バレーの知識が以前より増えたことで感じる面白さだった。
例えば研磨の日向潰しのやり方だったり、フェイントの上手さだったり。
夜久さんが綺麗にレセプションを返したら、その先でサイドのスパイクが綺麗に決まったり。オープンのトスにブロック3枚ついてるのにスパイク決める日向やばいな、とか。黒尾さんはジャンサも打ってブロック上手くてディグもできてバックアタックもできるスーパーマンか、とか。影山のトス上手すぎるな、とか。
私が1番震えたのは、影山がツーを決めたあとに研磨がツーをやり返すシーンだったと思う。こんなのリアルな試合で見せられたら大興奮だろう。

そんな風に楽しめるようになったのは、確実に知識が「ハイキュー!を読める」レベルからレベルアップしたことで、実際のバレーボールの試合、としてこのゴミ捨て場の決戦を見ることが出来たからだと思う。

ハイキュー!の漫画を読み返しても面白い

バレオタになってからハイキュー!の漫画を何度か読み返しているが、漫画も解像度が上がってより楽しめるようなった。
簡単に言うと、漫画を読んで「ふーん、そうなんだ」と流していたシーンが、「なるほどね」と理解できるようになった、という感じ。
1番そう感じたのは、Vリーグ編に入ってからの日向のポジションチェンジだったと思う。高校時代はミドルブロッカーだった日向が、Vリーグのチームに入った時はオポジットとして試合に出ている。
バレオタになる前に読んだときは、正直ポジションが変わっていることにすら気づいていなかったと思う。高校編はアウトサイドがウイングスパイカー(WS)と書かれていたりしたので、名前変わったんだ、くらいの認識で。
読み返した時は、日向がオポジットになっていることに気づき、納得もした。あれだけ攻撃力もあって成長した日向ならオポジットができるし、高さのある他のミドルブロッカーもいるなら無理にミドルブロッカーにする必要もないし。でもあれだけレシーブも上手くなった日向ならアウトサイドでもいけるよな、とか日向がOPになったあの1コマだけでそれだけ考えていたことに驚いた。
Vリーグ編の1試合だけでも、駆け引きや選手のスキルの高さに驚くばかりだ。
最近は好きな試合ばかり読み返していたので、改めて1巻から読んでどれくらいの発見があるのか考えてみたいなと思っている。

ハイキュー!を読めばバレー観戦が楽しくなるし、バレー観戦をすればハイキュー!がもっと楽しくなる

ハイキュー!がなければバレーを見に行くこともなかったし、バレーを見に行かなければハイキュー!をこんなにも楽しめなかった。
両方に感謝しているし、これからもっとバレーのことを知れば、ハイキュー!もバレー観戦ももっと楽しめるだろうと思うと楽しみだ。

ゴミ捨て場の決戦を見た人がバレーに興味を持って、これから始まるVNLを始めとした試合をTVとかで見て欲しいし、さらに興味を持ったらVリーグに足を運んでくれたらなと思う。絶対に楽しいから。

そしてバレオタも、今映画館で見られるアツすぎる試合「ゴミ捨て場の決戦」を是非みて欲しいと思う。絶対に楽しいから。

私がこれから合計何回ゴミ捨て場の決戦を見るのか、こうご期待。



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