トレーナーになるための学校の選び方

トレーナーになるために多くの高校生が大学か専門学校への進学をすると思います。まずはその選択で大正解です。
ただ大事になるのは学校選びです。
HPがキレイだからとか、資格がたくさん取れそうだからとか、名門ぽいからとかで選ばずにきちんと自分のなりたい姿になれるのか見極めてください。

大学?専門?

まず最初の選択は大学にするのか、専門学校にするのか、です。
正直に言うと、大学の方が色々と自由があります。言葉を変えると『ゆるい』感じです。自分で授業を選択して、授業を受けるので今期はたくさん頑張ろう!というのであればいくつも授業を入れればいいし、今期はのんびりいこうかなというのであれば授業を減らしてもいいです。その代わり卒業できなくても自己責任ね!という感じです。

逆に専門学校のほうがカリキュラムが既に確定していて、卒業まで学校の管理下で学んでいくことになります。あんまり融通がききません。授業も何度も休むと学校から電話がかかってくることもあります。

なのでまず自分の性格上、ゆるくても自分で自分を律することができるのかできないのかで決めたほうがいいかもしれません。でもまぁ自分を律することが出来な時点でトレーナーは諦めた方がいいと思います。(厳しいこと言ってすみません。)

大学でも専門学校でも主体性がトレーナーになるためには大事です。自主性ではなく主体性。これは別記事で。

大学の選び方

大学を選ぶ時に偏差値で選ぶことが多いと思います。それはそれでアリですが、偏差値が高いからトレーナーになれるわけではありません。例えば僕の行っていた中京大学は偏差値が57くらいだそうです。10年以上前に僕が落ちた(笑)早稲田大学であれば偏差値は70くらいらしいです。他にも50を切るよううな大学もあったり、30台の学校もあったりします。
で、偏差値で選ぶのであればそりゃ早稲田のような高偏差値大学のほうが良さそうですよね。でも偏差値が高いと大手企業へ就職することが多く意外とトレーナーになっている人が少ないような感じです。

僕の行っていた中京大もそこそこ高いですが、大学の教員が『就職は自分で見つけてこい』スタイルなのであまりトレーナーとして仕事に就けている人は多くないイメージです。反対に国際武道大学のトレーナーの先生はひとりひとりの就職先を親身に探すのを手伝ってくださるようです。

なので自分で仕事を見つけれるくらいパワフルな人であればどんな大学でも仕事を見つけられますが、誰かのサポートが欲しい人は親身に就職までサポートしてくれる先生のいる大学を選んだほうがいいですね。

あと大学に行くと大学院に行って研究者兼トレーナー、という道もあります。大学院に行かないと就けないトレーナー系の仕事もあります。(国立スポーツ科学センターの研究員など)

大学に関してはもうひとつポイントがあります。
どの部活が強いか、ここもポイントだと思います。例えば知り合いのプロ野球選手の専属トレーナーは大学時代から野球部のトレーナーをやっていました。強い野球部でトレーナーをすると同級生や先輩、後輩がプロ野球選手になっていきます。なのでそのつながりでプロ野球選手のトレーナーになりやすいです。同じように考えて、自分のサポートしたいスポーツは何なのか。そしてそのスポーツが強い大学はどこなのか、をリサーチしそれを元に学校を決めるのもひとつの手かなと思います。

専門学校の選び方

専門学校を選ぶときのポイントのひとつは資格の取得率です。個人的には専門学校に行くのであれば医療系資格をとったほうがいいと考えています。自分の子供がトレーナーになりたくて、専門学校に進もうとしているのであれば必ずそう勧めます。
医療系資格、百歩譲ってAT(アスレティックトレーナー)かなと思います。ここで言う医療系資格は柔道整復師、鍼灸師、理学療法士です。これらの資格を取得できる学校を勧めます。学校によってはATも同時取得できるところもあるので、そこでもいいかなと思います。ただATもカリキュラムに入っていると授業がパツパツで自由度がなくなるのでなくてもいいと思います。自分の子供にならあえてないところを選ぶように勧めます。

専門学校で問題だと思うのは、途中退学です。もちろん少ないほうがいいと思います。ただ本当に別の夢を見つけて、その夢に向かいたいから辞めるとか、家庭の収入が減って学校どころではなくなったなどの理由があると思うので必ずしもゼロでなくてもいいと思います。
でも、入学者数と卒業者数が明らかに違う学校があったらそこは要注意です。僕のまわりにも学校の試験に合格できなくて進級できなかったり、卒業できず国家試験を受けさせてもらえずに退学していった学生が何人もいました。勉強できないやつが悪い!と言えばそれまでですが、そもそも学力が足りていない学生を入学させている場合もあります。

反対に入学者数と卒業者数が同じで、かつ国家試験の合格率も高い。という学校があれば本当に勉強をわかりやすく教えてくれたり、親身になってくれる先生がいると思われます。なので学校を選ぶときには必ず入学者数と卒業者数、国試合格者数を見て決めましょう。ただし、国試合格=トレーナーになれる ではないので注意は必要です。あくまでトレーナーになりやすくなったというだけです。

トレーナーになるための学校選び結論

大学だろうが専門学校だろうが先生で学びの質は変わります。偏差値やHPの綺麗さで決めるのではなく、実績で選びましょう。
大学であれば本当にトレーナーになれているのかをオープンキャンパスなどで聞きましょう。把握していないのであればあまり就職まで面倒は見てもらえないかもしれません。
専門学校であれば入学者数と卒業者数、国試合格者数で学校の実態がなんとなく見えると思います。
トレーナーになるためにしっかりとサポートをしてくれる学校を選ぶことができるといいですね。ちなみに本当に残念な学校もたくさんあります。
ここで書くのは控えますが、残念すぎる学校も多々あります。

最後は自己責任なので、何となく決めるのではなく何校も比較した上で決めるようにしてください。
ちなみに僕は経営者でもあるのでアドバイスをすると3社比較は基本です。この場合は3校比較ですね。学費、通学年数、立地、設備、取れる資格。このあたりをしっかり把握して選んでくださいね。比較方法はまた別の記事にしますね。

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