TPUチューブ『Panaracer PURPLE LITE(パープルライト)』を使ってみたよ
ほぼレース仕様の
ガチガチな乗り味のロードバイクのタイヤに
SOYOラテックスチューブを入れたら
乗り心地が大改善されてサイクリングが快適になって
『これならこの自転車も積極的に使えるな~』
…と色めき立つonimasaの元に
『新発売のチューブがあるんだけど、使ってみる?』
という嬉しい提案を頂きましたよ。
提供頂いたのは
Panaracer PURPLE LITE(パープルライト)
いわゆるTPUチューブです。
補足的に説明すると…
数年前からポリウレタン樹脂製(通称:TPU)チューブが流通し始めて
ブチルチューブの半分以下の軽さが注目されてましたが
普通のチューブが1000円程度で買えるのに対し
TPUチューブは4000~5000円だったので
一部のマニア・新しもの好きで話題になる程度だったんですが
ここ1~2年で中国製 低価格チューブも流通し始めて
“TPUチューブ元年”みたいな雰囲気になってました。
で、歴史ある日本メーカーPanaracerさんが満を持してリリースしたのが
Panaracer PURPLE LITE(パープルライト)です!
…といいつつ、Panaracerさんは
過去にTPUチューブGreenLiteを売ってたりするので
『今回はグリーンからパープルへ色を変えてリベンジ!!』
…って感じでしょうか。
(前回は時代が早すぎた)
で、PURPLE LITE(パープルライト)の話に戻りますが
重量:36gという圧倒的軽量さが売りのチューブになります。
普通のブチルチューブが100g前後なので
ヘタするとほぼ1/3?
軽量ブチルチューブと比較しても半分以下の重さですよ。
そして同じく“軽量”さが際立つラテックスチューブも48gなので
ソレよりも12g軽いです!
『たった12gじゃ体感できないんじゃないの???』
…と思いますよね?
思った以上に違いがハッキリしました。
以下、onimasaの主観による乗った感覚を数値化したものになります。
※5段階評価で、1が低評価~5が高評価
※使用機材 ホイール:カンパニョーロZONDA、タイヤ:ピレリPゼロVelo統一
※走行ルートは国道3号線や国道57号線等の広い幹線道路メイン
■Panaracer PURPLE LITE(パープルライト)
軽快感・俊敏さ:5
乗り心地 :2
■SOYOラテックスチューブ
軽快感・俊敏さ:3~4※
乗り心地 :5
■軽量ブチルチューブ(Panaracer R‘Air)
軽快感・俊敏さ:4
乗り心地 :3
■一般的なブチルチューブ
軽快感・俊敏さ:3
乗り心地 :3
チューブが違うだけでタイヤのグレードが上がったような錯覚に陥るんですよね。
クルマで例えると
ラテックス使うとラグジュアリータイヤみたいな雰囲気になるし
TPU使うとスポーツタイヤみたいなソリッドな乗り味に変化します。
チューブだけで違いがでるので、タイヤまで変えたらもっと違う印象になりそうですね。
今回使ったタイヤ・ピレリPゼロVeloは、どちらかと言うと柔らかい乗り味のタイヤなので
趣向・好みによって合わせるタイヤを換えるのも奥が深くて楽しそうです。
…間違いなく深い沼地が待ってますがw
なお、参考までに少し前に試乗でお借りしたホイールに付いてたタイヤも数値化してみます。
■参考)CADEX36に付いてたチューブレスタイヤ
軽快感・俊敏さ:3
乗り心地 :5
ホイールそのものが高性能なので、その辺を感覚的に引いて表してますが
チューブレスタイヤは“チューブが無い”という構造上、柔軟なタイヤが多い反面
タイヤ・リムの気密性確保のため、タイヤそのものの重量が増えたり
シーラントを入れたりするので総合的には重量増になりがち…
…という事で、軽快感・俊敏さは“3”にしましたが
タイヤ銘柄にもよるので、あくまで参考程度に留めておいて下さいw
…さて、そんなワケで
各種比較を経てのonimasa的結論ですが
■TPUチューブ
・レース用に超オススメ。
(周回、ヒルクラ…どちらでも)
・空気漏れの早さは今後の確認事項ですがラテックスほどは抜けない。
■ラテックスチューブ
・週1~2回程度の頻度でロングライドする自転車に向いてる
(空気漏れしやすいので充填頻度が増える)
・数日間連続使用は非推奨。
・乗り心地重視ならコレ一択。
■ブチルチューブ
・コスパ重視ならコレ。
・空気漏れしにくいので通勤・通学用途に向いてる
■軽量ブチルチューブ
・TPUが登場した今、ちょっと高めの価格や性能面を考えると…中途半端な存在?
今後の運用については
キャノンデールCAAD10:TPUチューブ
例のビアンキ:ラテックスチューブ
…で行こうかなと思ってますが
せっかく重量36gという
圧倒的な軽さのTPUチューブPurpleLite(36g)を手に入れたので
軽量タイヤ:アジリスト(180g)と合わせて合計重量216g!!
…という常識外れな軽さの脚周りを近日中に試してみます。
まぁ、タイヤ外周部は軽すぎると高速巡行時に不利に働くので
『軽ければいい』ってワケじゃないですがw