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【検証】『Panaracer アジリスト』と『パープルライト(TPUチューブ)』を組合せたらどうなるのか?

前回、PanaracerのTPUチューブ・パープルライトの件を書きましたが

このチューブにPanaracerのタイヤ・アジリスト23cを組み合わせれば
メーカーの考える最大限のスペックが発揮できるのでは?

…と思いついたのでAnyRoadさんでタイヤ購入し
2000年前後のアルミフレーム・ビアンキに組付けてみました。


■補足:このビアンキについて

硬いぶん、めっちゃ走ります。そして疲れます😅


・出自に関する詳細不明なまま譲って頂いた自転車
・グレード詳細不明
・めっちゃ高剛性(硬すぎる)

AnyRoadさんに眠っていた雑誌(イタリア直輸入の雑誌!)で
1997~1998年の写真を確認すると、パンターニ使用車両に貼られた素材グレード(7005アルミ)のステッカーが同じようなので
単純に考えると当時のハイエンド同等フレーム?

ダウンチューブのステッカーに注目
この雑誌、当時イタリアから輸入されてたそうです



アマチュアライダーにとっては硬すぎるフレームに
柔軟性の面ではブチルより低いポリウレタン樹脂(TPU)を合わせる
…という組み合わせなので、下手すると拷問器具になり兼ねない組合せの為

本音ではしなやかで優しい乗り心地のラテックスチューブをインストールしたいところですが

本当はコレを使いたい…


パープルライト自体の仕上がりの良さを見ると
この製品にかけるパナレーサーさんの想いも感じますし

同メーカーのタイヤ&チューブの組合せは
最大限の性能を発揮してくれるはずなので一旦試してみる事にしました。

なお、この組合せの総重量は
タイヤ:180g+チューブ:36g = 216gという驚きの軽さになるため

軽さが乗り味にどう影響するか?確認したい狙いもあります。


さて、まずは元々履いていたタイヤ(ピレリPゼロVelo23c)を外してTPUチューブを摘出する事に。
TPUチューブ自体はブチルよりも突き刺しには強いそうですが
素材自体が薄くて華奢なため交換時にタイヤレバーは使用しません。

リム外周にビードを乗せつつ少しずつ押し出しながらタイヤ&チューブを外し
タイヤは廃棄、TPUチューブは再利用。

あとは新品タイヤ:アジリストをホイールにはめてからTPUチューブをインストールするだけ
…だったんですが、この作業が自転車人生最大級に苦戦しました。

大苦戦!!


チューブがなかなかリムに落ちてくれない!

TPU素材が不可逆性(縮まない)ので
一度使用して膨らんだ状態のチューブを再利用すること自体が難易度高いです。

そして新品のタイヤ・アジリストと
カンパニョーロ・ゾンダのリムとの相性も良くないようで、単純に組付けが硬い!

当然、タイヤレバーも使えないので
リム中央にタイヤ&チューブを寄せるように落とし込むイメージで揉みながら
少しずつ地道に組付けを進めました…


格闘すること約30分、どうにか前後タイヤ組付けが完了しましたが
服や手はタイヤワックスでベトベトに。

そんな作業を経て、飴サイドのタイヤが組付けられたビアンキは
ヴィンテージバイクらしい佇まいに仕上がりました。

組み付け前
組み付け後


タイヤサイドのグラフィックで印象が変わりますね。

その一方で、組付け直後の平地走行では
思っていたよりも軽量化による乗り味の変化は体感できず…

外周部の軽量化=高速巡行の面ではむしろ不利に働くし
元々使っていたピレリPゼロVeloも重量195gなので15gの軽量化は誤差みたいなものなんでしょう。

残念ながらストップ&ゴーの際の走り出しについても大きな差は感じませんでした。
(ヒルクライムではまた違った結果になりそうなので、その点についてはまた別の機会に)

なお、乗り心地に関しては
タイヤ単体で比較するとピレリPゼロVeloもアジリストも同系統の柔らかめの乗り味なので
『大きく変化する事は無い』と思ってましたが
アジリストに換えた後はTPUチューブ独特の硬質さが不思議と和らいだような?

同じ空気圧(6.8bar)でもロングライドに使えそうな予感のする印象でした。

パナレーサーのチューブ&タイヤで合わせた最大限の効果が出てるのか?
TPUチューブを再利用した事が影響してるのか?

交換後の帰り道、虹が出てました


理由は不明ですが…、近いうちにロングライドしてみて確認してみようと思います。

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