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住宅設計の"致命的ミス"を防ぐ『大事なことは何度も聞きます宣言』
こんにちは。おにまめです。
今回は、僕が普段やってる『大事なことは何度も聞きます宣言』について解説していきます。
人によっては
「いやいや、一度聞いたことを何度も聞くなよ。プロでしょ!?バカなの?」と思うかもしれません。
それは確かにそう。全くもっておっしゃる通り。
ですが、僕たちは複数のプロジェクトを同時に進めているので、誰に何をどこまで話をしたのかチンプンカンプンになりがちです。
以前まで僕は『既に聞いたかもしれないこと』を再確認できず、過去の打合せ記録を見返してムダに時間を使ってたんですな。
でも『普通に2回聞けばいいじゃん!』って話をしていきます。
これは僕が数多くのクライアントに対して実践済なので、意外と問題は起きづらいかと!
それでは早速行ってみましょう~!!
気づかずに同じことを2回聞いていた神回
僕がこの結論に至った経験をお話ししましょう。
僕たちハウスメーカー設計士には、毎回必ずお施主さんに聞く【お客様確認事項】なるものがあります。
いつものように質問事項をお聞きして図面をスキャンしてPCに取り込んだところ、前の打合せ図面がチラリと見えました。
『アカン、めっちゃ同じこと聞いてる。』(前回お客様確認事項聞いてた)
すっかり青ざめて、でもどうしようもないから正直にお施主さんに謝りました。
『同じこと聞いてました。ごめんなさい。』
そうしたら
『あ~確かに似たようなこと聞かれたような気もしてましたけど、2回聞くってことはそれだけ大事なことなんだと思いました。』
と。
神のようなお施主様です。
この時に学んだことは2つ
お施主さん側もこちらの言葉を全部覚えている訳じゃない
確認のために大事なことを2回聞くことは、全然違和感があることじゃない。
この一件は僕のヒューマンエラーが生んだヒューマンドラマなんですが、この時に『大事なことは2回聞いても良い』という持論が生まれたのです。
打合せの初回で「大事なことを何度も聞くよ」と伝える
で、聞く時のポイントをお伝えします。
打合せの最初に
『大事なことを何度も聞きますので、ご容赦下さいね』とちゃんと伝えることです。
コレがないと、人によっては『なんでぃ』と思うかも知れません。
だから、
議事録は取りますが思い違いの可能性もあるので、大事なことは何度も聞くよ、と最初に強調しているんです。
今のところ、コレで嫌な顔をされたことはありません。
お施主さんにとっても、自分の家で変な間違いされるより再確認してもらった方が全然嬉しい。
逆に、お施主さんからも同じことを聞きやすい雰囲気を作っています。
ちなみに僕はめちゃくちゃガッツリ議事録は取ります。
この辺りはユルさによる再確認ではないことを強調する意味でも大事なことだと思います。
一番不誠実なのは、家やお施主さんの暮らしのクオリティを上げようとしないこと
13年ほど住宅設計をやってきて思うのは、これらの単発の行動でお施主さんの印象が悪くなることはほとんどないこと。
それよりも、お施主さんは【自分の家に対する姿勢】みたいなものを評価していると思います。
だから(自分の家を良くするための)再確認や提案の変更などは受け入れてもらいやすいですし、その姿勢がお客様満足度につながります。
ぜひ『大事なことは何度も聞きます宣言』やってみてください!
最後まで読んで頂きありがとうございます。
それではまた次回!!