重症妊娠悪阻
全妊娠の1%〜2%の中にまさか自分が入るとは…。
人生って何が起こるか本当にわからないですね。
先生に「来てくれなかったら危なかったね」と言われました。
つわりだからと自己判断してるとまれに死にます。
運良くギリ死ななかったので、経験したことをここに残します。
入院に至るまで、順を追って説明しますね。
だいぶ長くなります。
遅めの悪阻スタート
8週目で匂いつわりが出てきて、甘いものしか食べられなくなりました。
つわりのピークは8週〜10週などと言われているので、私の場合は平均のピーク時に戦いが始まりました。
スタートが遅いからきっと終わるのも遅いんだろうなという思い込みが後々良くない結果を産むこととなるのでした。
9週目には妊婦健診がありましたが、数値などに何も問題はありませんでした。
病院にも行けるくらい全然しっかりしてました。
匂いが無理で普通の料理はあまり食べられず、みかんをよく食べてた気がします。
しょっぱい系の調味料全般や魚の匂いがダメになりました。
吐いちゃった
10週最初の日は夫の誕生日♡
0時になりお誕生日おめでとう!などと叫び走り回ってました笑
が、夫が夜食べたニンニクたっぷりカップラーメンの匂いがリビングに充満し、そのせいで初嘔吐をかましました。みかんがいっぱい出てきてびっくりしたのを覚えてます笑
ちなみに職場で食べてきたのでリビングでは食べてないんですよ。
彼の息や体から出るニンニク臭だけでこうなりました笑
そこから数日に1回くらいだったかな、何かしらの匂いが原因で吐いてました。
後々知ったのですが、柑橘類は嘔吐を助長してしまうので吐きたくないならなるべく避けた方がいいようです。
もちろんそれ以外は食べられないなら食べるべきですが。
色んなものを食べて何が食べられるか挑戦して把握するのは大事だと思います。
私はできるだけ色々食べたつもりだったけど、ちょっと甘かったのかなと思ってます。
11週目はまた妊婦健診がありました。
甘いものばかり食べていたので少し心配でしたが、特に問題ありませんでした。
この日もまずまず元気に病院には行けたと思います。
栄養士さんともお話しして、この時期の赤ちゃんはお母さんの摂取した栄養は必要としてないから「食べられる時に食べたいものを食べられる量食べればいい」と教えてもらいました。
この言葉の自分の中での基準が後で仇となります。
ついにピークに
12〜13週目は毎日吐いてました。
本当にしんどかったです。
私の場合は俗に言う、匂いつわり、吐きつわり、よだれつわりが強かったです。
匂いに関しては嗅覚殺したいと本気で思います。
食べたらほぼほぼ吐きます。
唾液が気持ち悪くて飲み込めません。
毎日ベッドで1日を過ごし、立つのもつらいのでベッドの横に嘔吐用ゴミ箱を設置してもらいました。
トイレの回数が基本的に3回くらい。1回だけという普通に考えたらありえない日もありました。
そんな状況にも関わらず、経口補水液やポカリを飲めてるしウィダーインゼリーも食べれてるから大丈夫、と勝手に思い込んでました。
ほぼ吐いてたんですけどね笑
食べる量的には1日1食にも満たないくらいなので、胃が空っぽで吐く時は黄色だったり緑色の液体も吐いてました。
調べたら胆汁でした笑
めっちゃ苦くて気持ち悪いんです。
え?と思ったけど、ネットで見る限り皆さんも胆汁出てるっぽいし大丈夫だろうと思い放置。
12週〜16週くらいには終わると言われているので、始まりの遅かった私はきっと安定期までは確実に続いてしまうんだろうな、とまた勝手に思ってました。だからあとちょっと頑張れば解放される日が来ると思ってたんです。
病院へ
14週目が始まりさらに悪化…
13週終わり頃から喋るのも苦痛になり、夫とはLINEでやり取りをする始末笑
吐きすぎて喉と食道が痛くてきつかった。
24時間吐いてました。
寝てもすぐ起きて吐いて、飲んですぐ吐いて。
その時のハマりでルイボスティーを飲んでたので、赤い液体が出るのはルイボスティーの色だと思ってたんです。
でもポカリだけを飲んでも赤い…。
正確に言うと茶色いカスがポカリ全体に混ざってるような形で出るんですが。
まさかと思い調べたら血でした。
人生初吐血。鮮血じゃないからなんか迫力にかけるなとか思ってました笑
さすがにまずいと思い、母にも異常だから1回診てもらった方がいいよと言われ、やっと病院へ。
これが14週2日目のことです。
まさかの診断結果
フラフラしながら頑張って歩いて病院まで車で連れて行ってもらいました。
外で吐くのは勘弁と思い、全部吐ききってから家を出ました。唾液だけはどうしようもないのでエチケット袋片手にブーン。
10分で着く距離で助かりました。
コロナ対策で付き添いは禁止でしたが、ひとりではどうしようもない状態ということで特別に許可していただきました。
着くなり待合室のソファに倒れ込み、見かねたスタッフの方がベッドまで連れて行ってくれました。
横になって待っている間、夫は一旦車で待機。
診察前に体重測定と検尿。
体重が30kg代になっていたことに唖然。
体重計まで行くのもきつかったので全く量ってなかったんです。
妊娠前よりもマイナス11kgくらいでした。
尿検査ではケトン体3+というやばめの状態。
午前中の混んでいる時間だったのでなかなか呼ばれず待ち時間が異常に長く感じたのを覚えてます。
その間も唾液をぺっぺしてました笑
吐くまでいかなくて良かった〜。
やっと診察室に呼ばれたのでまずは赤ちゃんが元気か検査。
心臓がちゃんと動いていて成長もしていたので一安心。本当に良かったです。
その後夫も入室。一緒に説明を聞きました。
しんどすぎて言われたことの記憶は曖昧になってしまってますが…。
重症妊娠悪阻との診断。あと脱水症。
今日来てくれたから良かったけど、ほっといたら心不全や血栓症になってたかもと。
つわりは辛抱強すぎるのはダメなんだよと、かる〜く怒られちゃいました笑
そしてすぐに入院してもらいますと。
選択の余地なし。
しかも予定期間は1ヶ月…。
そんなことになるとは思ってもみなかったです。
あれよあれよと入院手続きが進み、夫とはそこでバイバイ。不安しかなかったです。
コロナのせいで面会も禁止なので。
ひとりぼっちの生活がスタートです。
人生初の入院と点滴と絶食
初めての車椅子に乗せてもらってお部屋へ移動。
点滴を開始するために太い針挿入。
体が弱ると血管も細くなるらしく、久々に自分の腕を見てびっくり。本当に血管がいない笑
ないな〜と看護師さんを困らせてしまいましたが、奇跡的に一発で入りました。
自分でもすごいと思うって看護師さん笑
点滴の数はなんと5本。
でもこの日は消灯時間までに間に合わず4本で終了。
絶食なので、めちゃくちゃ喉渇いてるのに何も飲ませてもらえず笑
口に水を含んだりうがいするだけならいいよということで頑張って誤魔化しました…。
夜になるとしっかりお腹が空いてしまい結構きつかったです。
でも点滴と快適な環境のおかげで、その日のうちにだいぶ元気になりました。
入院してからは1回も吐かないので精神的にも回復。
本当に来て良かったです。
後日知らされた怖すぎる事実
元々は人並みに健康体な私。
若さもあってか、だいぶ回復が早かったようで驚かれました笑
入院してから1週間後、妊婦健診でした。
そこで入院時に検査した結果を説明していただきました。
とにかく肝機能がひどすぎたようで。
正常値のマックスを4倍以上もオーバーしてました。
医学の知識がなくてもさすがに異常すぎると一目でわかる数値でした笑
そりゃほっといたら死にますよね。
そしてもうひとつ。
中絶の危機だったそうです。
怖すぎますよね。
これも肝機能のせいで、中絶しなくてはいけない基準値をオーバーしていたそうなんですが、食べられるようになれば回復するということで様子をみてくださったようです。
お陰様で、妊婦健診の時にはたった1週間でさらに大きくなった赤ちゃんを見ることができました。
成長も週数通り。
またそこで新たな問題が出てきてしまいましたが、
まだ疑いということでその件は後ほど。
とりあえずつわりしんど!
つらつらと書いてきましたが、私のつわり期間はこんな感じでした。
もっと色々細かいことはありますが書き切らないので省略。
今は点滴のおかげか調子が良いのでつわりが終わってるかはわからないのですが、まだ匂いは残ってそうです。
他の患者さんのお食事の匂いがきついので笑
個室にしといて正解でした。
でもちょっとずつ人間らしいものが食べられるようになってきてます。ありがたい。
私はきっとギリギリのタイミングで病院まで辿り着き、赤ちゃん共々生かされたんだと思います。
運が良かったとしか言いようがないです。
少しでもおかしいと思ったらネットの情報なんか無視して、とにかく病院に行くべきだと学びました。
動くのがきついなら電話で相談するだけでも変わってくるのかなと思います。
その前に行けって話ですが笑
つわりは個人差が大きいので役に立つ?かわかりませんが、こういう人もいるんだなくらいの参考までにどうぞ。
ということで今回はこんなもんで。
長いのに最後まで読んでいただきありがとうございました。