海も星もキレイな秘境の地で、「泊食分離」やってみた。
熊本県・天草の魚貫(おにき)町にある、「魚貫崎の自然と文化を守り伝える会」です!
はじめまして。このnoteを通して、ぜひ私たちの活動を知ってもらえたらと思います。
今回のフィールドの「魚貫町」はこの辺りです。九州の西の端・天草の南に位置しています。
さて、魚貫町は人口5,000人弱。少子高齢化が激しく進んでいます。
今回の企画の舞台となった「天草レストハウス結乃里」がある集落に至っては、コンビニはもちろん飲食店も無く、いわば陸の孤島です。
ですが、たくさんの魅力が詰まっているところなんです! 例えば、
透き通る青い海。さざなみが打ち寄せる、白い砂浜が続くビーチ。
満天の星空。(頭の上を縦断する「天の川」が、年中見えます)
野生のハヤブサが生息していたり、自然豊かな地域。この自然に魅せられてリピーターとして来てくださる方もたくさんいらっしゃるのですが、
さらに満喫してほしく、天草市にあるミシュラン掲載フレンチレストラン「シャルキュティエPicasso」さんにご協力いただき、「食」も堪能してもらえるよう、「宙ツーリズム」という企画を考えました!
さて、本題の今回の企画についてお伝えしたいと思います!
1)魚貫崎の自然と文化を守り伝える会について
「魚貫崎の自然と文化を守り伝える会」は、地域住民と移住者たちで始めた取り組みです。
廃校となった旧池田小学校を交流の場として活用しながら、郷土料理や加工食の開発等を実践。
魚貫地域の魅力について知ってもらえる機会を増やし、さらなる移住者の呼び込みや魚貫地域の活性化を目的としています。
平成31年度からは農山漁村振興・農泊推進事業や、天草の伝統芸能「ハイヤ節」を通した国際交流にもチャレンジ中です。
魚貫崎の自然と文化を守り伝える会「Facebookページ」
魚貫崎の自然と文化を守り伝える会「ホームページ」
その中で、今回の会場となった「天草レストハウス結乃里」は、ある雇用促進団体が野外活動支援のために作った施設でしたが、数年前に天草市より購入し、魚貫崎地域の拠点・宿泊受け入れ口として機能しています。
結乃里の「結(ユイ)」とは、“もやう”や“相互扶助”といった意味があり、お互い助け合って暮らしていく、ここに集う人びとが幸せになれる里でありたい、という願いを込めています!
魚貫崎における活動・体制一覧
2)泊食分離とは?
「泊食分離」とは、宿泊者が宿泊施設に泊まる際、宿泊施設で食事せず、近隣の飲食店を利用することをいいます。(▼参考ページ)
今回なぜ、「泊食分離」にチャレンジしようと思ったか。それは、私たちの力だけでは「食」を通したおもてなしに限界があると感じたためです。
もちろん、天草の食材はどれも美味しいのですが、その美味しさをより引き立てるのはなかなか難しい。。
そのため、快適な「泊」ができるようにお客様をおもてなすと同時に、「食」の満喫は別な方にご協力いただくことで、皆様に満足いただけるようにしたいと考え、「泊食分離」事業にチャレンジしました。
※本事業は、農林水産省の農山漁村振興交付金事業を活用しました。
3)シャルキュティエ Picassoさんについて
では「食」についてどこと連携しようかと、真っ先に思い付いたのが同じ天草市にあるカジュアルフレンチ「シャルキュティエ Picasso」さん。
「シャルキュティエ Picasso」さんにぜひご協力いただきたい、と思ったのは、この泊食分離事業にピッタリな3つのポイントがあるからなのです!
① 天草の素材をフル活用し、生産者目線をもって地産地消を追求している!
② 栄養士や中高生への調理授業、商品・メニュー開発の経験が豊富!
③ ミシュランガイドにも掲載されているほどの折り紙付き!
今回の提供料理は、地元産の食材を使って、少しの工夫で、美味しく・簡単に提供できることを目標に、一緒に料理しました。
▼「シャルキュティエ Picasso」オーナーシェフ 松田悠佑さん
▼当日の調理場の風景
4)「宙ツーリズム」を実施するまで
実はこの「宙ツーリズム」企画、天草外の大学も巻き込んだ企画となっています。(実は天草には大学がありません。。)
北九州市立大学の廣川祐司准教授、中尾泰士副学長と、ゼミ生との共同研究として『新たな観光形態としての「フットパス×宙ツーリズム」という地域滞在着地型観光の検証・開発』を行っているのです。
残念ながら、企画当日は雨。それでも、屋内でも楽しめるような形ができないかと、準備を進めました!
▼ほら、海を目の前に、こんな形で楽しめたら最高だと感じませんか?
5)天草の食材をふんだんに使用したメニュー
今回開発した全てのメニューがこちらです!
【夕食用メニュー】
■左:シャルキュトリー盛り合わせ
地鶏「天草大王」レバーペーストをはじめ、天草産「ロザリオポーク」を使ったパテや、スモークチキンが並び、フレンチの技術が光ります。
■中央上:彩野菜のスティックサラダ オリーブマヨソース
自家製野菜を活かす一皿。特製マヨソースと、天草の塩を添えています。
■中央下:ロザリオポークのプティサレ
天草産の豚「ロザリオポーク」をシンプルに楽しめます。お供に天草ボウフウも飾るこだわりも。
■右上:ヒオウギ貝のブルゴーニュ風
天草特産のヒオウギ貝を、フレンチ風にアレンジして味付け。
■右中央・下:天草大王 胸肉のマリネ & 牛肉のマリネ ジャポネ風
「天草大王」の美味しさをダイレクトに味わってもらおうと、軽く味付けして提供。屋内外問わず、鉄板コンロやBBQスタイルの両方で楽しめます。
【朝食のメニューも開発】
■上:天草・大江の川端水産さんの
左から「あおさ味」、「トマト味」、「雑節味」
※雑節とは、かつお以外の魚種(イワシやサバ等)から作られる「節」
■左下:Aプラン。トーストとカップサラダに、ロザリオポークを使った
トマト煮込みと、お魚リエット3種。
■右下:Bプラン。トーストとカップサラダに、お魚リエット1種。
シャルキュティエPicasso直伝、メニュー開発のポイント!
① 全てのメニューに、天草の食材が入っています!
② こう見えて、実は調理がとても簡単!宿泊者自ら作ることも可能です!
6)最後に:「宙ツーリズム」動画と、主催者からのメッセージ
「宙ツーリズム」がどのような感じなのか、「天草ドローンワークス」さんご協力のもと、ドローンも活用した動画を制作いただきましたので、ぜひご覧ください!少しでも雰囲気が伝わったらと思います!
▼主催者からのメッセージ
今はコロナで大変だけど、きっといつか終息する。その日まで踏ん張って、泊まってみたい魚貫崎を関わってるみんなで磨き上げるので、どうぞ皆様楽しみにしておいてください。
今後も「魚貫崎」の魅力について多くの方に知ってもらえるよう、色々とチャレンジしていきたいと思います!
「宙ツーリズム」に限らず、何かございましたら以下までお問い合わせくださいませ。
■電話番号:0969-72-8821
■FAX: 0969-72-8837
■住所:〒863-1721 熊本県天草市魚貫(おにき)町4688-1
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