前口上
お初にお目にかかります
案内人を務めます
縺翫↓縺ッ縺昴→と申します
「鬼」に纏わる御噺を
申し上げたく存じます
「鬼」と言っても赤青で
御伽噺に現れる
酒呑童子に茨木童子
金棒担いだオニじゃない
人の心に巣食うもの
故に上辺は人のナリ
令和の世にもあちこちに
気付く間も無く傍に
若しくは貴殿の御心に
「鬼」が産まれるやも知れぬ
或いは既に飼い慣らし
素知らぬ顔で「鬼」畜の所業
ウチに来るなと「鬼」は外
豆で祓える訳も無く
温羅が他愛も無く見える
さあさあ古今東西の
「鬼」との邂逅
その顛末を
とくと御覧に入れましょう