腕時計って何に使うの?
皆さん、良い週末をお過ごしでしょうか。
9月1日にROLEXが2020年の新作を発表しておりましたね。
この週末は、YouTubeやSNSで目に留まったので、
今日は時計について思うことを書き出してみようと思います。
腕時計は何に使うものなのか
ちょっと前の意識調査(2018年)では、スマホの普及に伴って、日本に限らず、そもそも腕時計を持っていない人が多くなっているようです。確かに電車でも腕時計を着用していない方々を多く見かけるようになりました。「時計」は「時間を確認する」という目的を果たすものであるとすれば、これは至極当然の結果なのかと思います。「アクセサリー」という目的であれば、むしろ女性の方が腕時計の着用率は高いかもしれませんね。
私が腕時計を好んで着け始めたのは、新人店長の頃からです。仕事柄、毎日スーツを着るわけではないこともあり、いわゆるスーツを着ている方々とは状況は違うと思いますが、当時 店舗でアルバイトをしていた学生スタッフが「金色の腕時計」をしていて、それが凄くお洒落に見えて、自分もお気に入りのものを見つけようと探していた時に出会った腕時計が、実は拘りを持って買った初めての腕時計だったと記憶しています。1万5,000円ぐらいで自動巻きのものでした。まあ値段も値段だったので1年ぐらい着用するとゼンマイが緩むようで時間が狂うことがしばしばあり、同じものが欲しくてウィンドショッピングする時には、いつも目を光らせていました笑 おそらく生産終了しているもので市場に出回っているもので最後だったので買い漁る勢いでした。その後、同じものを奇跡的に見つけたのが下北沢のヴィレバンで買っては壊れを数回繰り返しました。結果的に同じものを5個ぐらいは買ったと思います。値段云々ではなく「デザイン」と「色」とたまに時間が狂う「不便さ」が好きでした。まあ今でもヴィレバンに足を運ぶ機会があると必ず腕時計のショーケースを覗き込んでいますよね無意識に笑
幸運を引き寄せる色
その「金の腕時計」を身に着けて、日本、香港、シンガポールでも仕事をしていたのですが、ある時、ロシアに出張することになり、この「金ピカの鼻を持つ犬の銅像」の話を現地のメンバーから教えて頂きました。ロシアには数回訪れて、この銅像の鼻には2回触れていますが、この頃から自分のラッキーカラーは「金色」と意識するようになりましたので、金の腕時計の拘りは一層強くなっていきました。私にとっては「腕時計」の目的は、「幸運を引き寄せる為のお守り」になり、「時間を確認するもの」ではなくなりました。
金時計の巡り合わせ
ある日、飲み会の席で、私の「金時計」を見て、素敵だねと言ってくれた人がいて、その人がしていたのが、このオメガのコンステレーションでした。こちらも「金時計」であった為、意気投合し、そのままお互いの腕時計を物々交換することになりました笑 かなり酔っぱらっていたのでお互い冗談のつもりで交換しましたが、これも何かの「縁」ということで酔いが冷めた翌日、これでいいね、と言うことになりましたが、やはりずっと気に入っていた「金時計」であったので、同じモデルを探しましたが、その個体以来、二度と巡り合えておらず、物々交換した新しい「金時計」をその後は数年大切に着用し続けていました。最近なかなか会えていませんが、今でのこの腕時計を見る度に彼の顔が浮かぶので、なかなか不思議なご縁だと思います。時計というものは、その人が積み重ねてきた「歴史」や「記憶」が刻まれている時間の「重み」や「価値」を時空をこえてつないでいく不思議な代物なのかもしれません。
機械式時計とROLEXのブランド理念
そんなことがあってから「腕時計」の歴史やブランドについて色々と調べるようになりました。デザインのクールさだけでなく、そのブランドやモデルが持つストーリーはとても興味深く、特に面白いなと思ったのはROLEXでした。世界中にファンも多く、投資目的で所有している人も多いブランドですが、人類が極限に挑む環境下(空、山、海、レース等)で使える腕時計、その挑戦を主と共(時間や精神的な苦痛)にすることを考え抜かれて創られている技術の結晶という点が、世間で認知されている成金的なミーハーさとあまりにも対象的で驚きました。常に手元にスマホがある現代ですが「デジタルデトックス」をしたり、それこそ極限に挑む時(スマホなんか見ていられない)や電力供給が失われるような有事の際には頼もしい相棒かもしれない。
ハルクとの出会い
「ハルク」って何?と思われるかもしれないがROLEXのサブマリーナシリーズのグリーンカラーは通称「ハルク」とか「グリーンサブ」と呼ばれています。細かいうんちくは こちら に譲りますが笑 これもまた面白い「縁」で親友からのプレゼントでした。このモデルは生産量も少なく市場に出回っていないということは知っていたので、特に新品は絶対に手に入らないから賭けてもいいし、手に入ったらプレゼントしてちょーだい笑 とこれまた酔っぱらった勢いの出来事でした。頑固ですよね本当に手に入れるとは思っておりませんでした。後日談ですが、これは彼なりの恩返しで、自分の人生の道筋を切り開くことができた感謝だそうです。
この「ハルク」ですが2020年9月1日に発表されたROLEXの新作発表によって生産終了、廃盤となってしまいました。これから世界一へ挑戦するビジネス世界の極限に挑む日々の困難、喜怒哀楽を積み重ねていくだろうけど、死ぬまで忘れないだろうな、この「腕時計」に刻まれる記憶。
腕時計を付けずとも生活できる現代ですが、腕時計を付けている人を見かけたら、その人がなぜ、その腕時計をしているのか想像してみたらいいし、もしかしたら思わぬ話が聞けるかもしれませんね。
では引続き良き週末を!
編集後記
巷ではロレックスマラソンみたいなものがあるみたいで、要するに正規販売店をはしごして人気モデルを買い占めて転売したり、コレクションしたりする人たちがわんさかいるようです。特に転売する人達は人気モデルを「定価」で買って、その足で転売し、値上がり分をポケットに入れるようです。毎年 ロレックスの新作発表では、それまでのモデルチェンジがなされディスコン(販売終了)となる一部のモデルは人気が急騰し、異常な高値が付く状況が発生するからお祭りですね。リターンが確定している不思議な金融商品と捉えることができ、手堅い投資かもしれませんね。コロナ禍で毎朝トイレットペーパーやマスクを買い漁るぐらいならロレックス正規販売店に列を作ったらいいのに、なんて思いました笑 最近はロレックス側も転売目的の輩に販売したくはないので年間に1つしか買えないようチェックされるようですね。最近 資産ポートフォリオについて書きましたがロレックスをポートフォリオに入れている人っているのかな、中国の駐在員だと株への投資含めて規制が多いから、ロレックスを買って海外へ資産を持ち出すことも出来るだろうから資産フライトの手段として重宝されているかもしれないよね。ちょっと興味深い側面があるのがロレックスという腕時計の一面でもあります。ロレックス価格動向調査 (参照)