東京2020オリンピック 聖火リレーが「サンガスタジアムbyKYOCERA」で行われたことにつきまして。(サンガスタジアムに引っ越して約1年経ちました。番外編)
思ったことを勢いで書くので、事前リサーチが不足しています。間違ってたらごめんなさい。
どうも、onigiri(@onigiri_prfm)です。
サッカーファン・サポーターはホームスタジアムのことを愛着を込めて
「家」
と呼ぶことがあります。
京都サンガF.C.のサポーターである自分にとって、たけびしスタジアム京都(西京極)は(サッカーをやるという意味では)立派とは言えないかも知れませんが、「かけがえのない実家」のような存在であり、
2020年から運用を始めたサンガスタジアムbyKYOCERAに関しては、数十年越しにやっとこさ建った「念願の新居」と言えるでしょう。
そんな我々の「新居」がちょっとしたボヤ騒ぎに。
何のこと?という人はこちらをご覧下さい。
画像左下が我らがアイドル、コトノちゃんです。数年前の衣装チェンジにより可愛さが増したと思います。
一方、パーサくんは19年以降、ユニフォームを変えて貰っていません。トップチームはサプライヤーがプーマになって毎年変わってるのに…。
…余談はさておき、この画像を誰が見ても「異常」と言えるであろうピッチコンディション。
実際、5月30日(日)に行われた京都サンガF.C.vsヴァンフォーレ甲府の公式記録のピッチ状況は「不良」と記載されていました。
ピッチ状況については「全面良芝」「良芝」「一部不良」「不良」等の数段階の評価に分かれ、試合前に記録員により判断されます。
恐らく大会により、分け方は色々あると思いますが、いずれにせよ一番悪いのが「不良」です。
今季サンガスタジアムで行われた試合の公式記録は悪天候だらけにも関わらず、これまで全て「全面良芝」となっていました。
ちゃんと過去の記録見れていませんが、多分昨季もほぼ全面良芝でしょう。
ピッチ状況「不良」の原因は何か?
遡ること数日前。5月25日(火)・26日(水)に東京2020オリンピックの聖火リレーがサンガスタジアムで行われました。
コロナの影響により、公道での聖火リレーが出来なくなり、二条城など色々案が出ましたが、なんやかんやでサンガスタジアムでの2daysとなりました。
その聖火リレーを中継するために、NHKの報道車…機材とかが載りまくってる明らかに重そうな車がピッチを何十周とグルグルを回ったことにより、芝生が傷んでしまいました。
※一部でコカ・コーラ社のトラックと言われているようですが違います。
そもそも、1日目の聖火到着を祝うセレブレーション会場(2日目は岡崎公園)に選ばれていたため、ピッチに何らかの機材が置かれる可能性はありましたが、恐らくここまで長時間グルグル回ることは無かったと思います。
グルグル回るなら…聖火をリレーするなら…わざわざマット敷いて、球技専用スタジアムでやらんでも、トラックのある陸上競技場…なんなら、たけびし(西京極)でやれば良いのに…
と、数時間前までは思っていました。
何故、サンガスタジアムが聖火リレーの会場となったのか?
そもそもですが、サンガスタジアムbyKYOCERAはあくまでも、「京都府」の持ち物(府立京都スタジアム)です。サンガのものでも、亀岡市のものではありません。
ガンバみたいに自前で作って自治体に寄付したパターンや、レイソルやジュビロのように完全な自前のスタジアムではありません。
税金や寄付などにより作られた「京都府民みんなのスタジアム」です。
つまり、(基本的には)京都府が使うか使わないかを判断します。
聖火リレーについてですが、公道NGかつランナーの密を避けれてなおかつ無観客と観客を制限出来てある程度の広さがあることが必須条件となり、京都府や京都市は城壁等でコントロール可能な、二条城から岡崎公園へのルートを候補に挙げていましたが、「そんな元々予定に無い所に変更出来るか!元々使う予定だった所でやれよ!」と組織委員会が指摘。
となると、元々使う予定だった所かつ、観客を制限出来て、ある程度のキャパがあるのは…そう、サンガスタジアム一択となります。
もし、サンガの所有物なら「同じ週に試合があり、リカバリーも十分に出来ない」というのが分かりきっている状況で、了承するはずは無いでしょう。
そして、指定管理者はビバ&サンガと、㈱ビバと㈱京都パープルサンガが共同出資して出来た会社であり、そこも首を縦に降るとは思えません。
となると、スタジアムの保有者かつ聖火リレーにおいて決定権を色々持っていたであろう、京都府がGoサインを出した…というか、出さざるを得なかったのでしょう。そうでなければ、サンガスタジアムは使われず、「二条城~岡崎公園」で完結していたはず…。
私感(サンガサポ、Jリーグファン、サッカーファンに伝えたいこと)
まず一つ。亀岡の市長(桂川市長)に対するクソリプは止めてください。恥ずかしい。
サンガサポならご存知かと思いますが、一応言っておくと桂川市長は、スタジアム建設反対派(某政党や某メディア、某団体などなど…)に勝って当選された、推進派です。
スタジアムは亀岡市の所有物でもなく、恐らく今回の聖火リレーについては、何の権限も持っていません。
このツイートの真意は分かりませんが、少なくともスタジアムがこのようなことになるのは望んでいなかった一人だと思います。
(もうちょっと書き方あったやろ…とは思いますが)
二つ目。スタジアムはサッカーだけをする所ではない。
これは、サンガスタジアムに限らず他のスタジアムでも言えることです。
サッカーだけの稼働では、収益的に厳しいと言われているのはサッカーファンならご存知の方も多いかと思います。
完全な自前スタジアムならそれでも良いと思いますが、そのようなスタジアムは残念ながら一握り。
サッカーファンに限らず、あらゆる「ファン」というものは、自分が推しているものを考えてしまいがちで、他の視点を失いがちです。
自分も今回の件は結構イラッと来ました(上記ツイートが正しくその状況です…)が、客観的にみるとサッカーファンが過剰反応しているように捉えられても仕方ないです…。
使われ方の是非はあれど、色んな使われ方をすることは、長期的に見ればそこをホームスタジアムとするクラブに取ってもプラスになることもあります。(補修・管理・新規設備の導入費用の回収などなど)
特にサンガスタジアムはまだ2年目です。色々なイベントに使ってほしいと謳っている以上、国際的なイベントに使われたことはPRにもなり、ポジティブに捉えても良いと思います。
三つ目。とはいえ、メインで使われている用途にもう少し配慮が欲しかった。
これはサンガサポやサッカーファンなら思うことでしょう。
聖火リレーで使うのは分かる。中継が必要なのも分かる。
ただ…
クッソ重い中継車を40周も芝生の上を走らせる必要があったのか?
他の撮り方は無かったのか?(並走・自転車・バイク・ドローン・観客席にカメラ設置など)
そもそも養生のテストはしていたのか?
色んな事情があったとは言え、かなり前から5月30日にサンガの試合が決まっていたのに、試合日4・5日前にブチ込んだのは如何なものか?
スタジアム外コンコースはランニング出来るコースでもあり、車は走行可能(試合日もキッチンカーが並ぶ)。にも関わらず、何故使わなかったのか?
挙げればキリがないです…笑
でも、素人目で見ても、色々おかしい今回の京都での聖火リレー。時間が無いとは言え、本当に熟考したのかな?と思うことが多いように感じます。
世界的なスポーツの祭典と呼ばれる以上、最大限に各種スポーツ競技・施設などに対するリスペクトはあったのか?甚だ疑問です。
まとめ
我が家であるサンガスタジアムbyKYOCERAがあのような状態になったことは非常に残念ですが、こういう時こそグラウンドキーパーさんの腕の見せ所です。再来週のホームゲームを楽しみに待ちましょう。
サンガサポやサッカーファンが怒り狂うのも分かります。色々言いたいこともありますが、この一件の反応でサッカー好きが減ったり、アンチが増えたり、アンチが水を得た魚のようになるキッカケにしてしまうのは一番嫌です。
心を落ち着かせるために、最後に個人的に最高な、好きなものと好きなものが好きな場所で共存しているこの動画を置いておきます。