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『帰ろう』は私のお守り

藤井風くんを知ってから2か月あまり。

来る日も来る日も風君の曲を聴いた。

ここまで真剣にハマると思っていなかったので自分でもびっくりである。

同じ曲、同じPVを何度も再生しても全く飽きないし

飽きるどころか、いつも新しい発見を見つけ、感動を感じることができる。

これが、噂の風沼か・・・。

どっぷりはまっております。

***

好きな曲はたくさんあるけれど、私の衝撃度が高かったのは『帰ろう』です。

私は昔から「死」に対しての恐怖心が急に膨らむことがあって(シャワー浴びてるときとか、寝る前とか)要は死ぬのがとっても怖かった。そりゃ誰でも怖いですよね。笑

死んだらどうなるのか、何も感じられないのか、魂はあるのか、天国に行けるのか。

そんな、誰にも分からない、誰も正解を教えてくれない問をぐるぐる考えてしまうこと、ありませんか?

『帰ろう』の最後、風君はこんな言葉をくれた。

ああ 全て与えて帰ろう
ああ 何も持たずに帰ろう
与えられるものこそ 与えられたもの
ありがとう、って胸をはろう

待ってるからさ、もう帰ろう
幸せ絶えぬ場所、帰ろう
去り際の時に 何が持っていけるの
一つ一つ 荷物 手放そう

(『帰ろう』歌詞より抜粋)

おそらく、この曲でおお~!ってなるのって

人から与えてもらったものは、誰かに与えることができる

死ぬときはすべて与えて解放されよう

そのときが来るまでどう生きるか考え、行動しよう

というところだと思うのですが

私に最高に刺さった言葉は

待ってるからさ、もう帰ろう
幸せ絶えぬ場所、帰ろう

でした。

自分がこの世からいなくなっても、あの世で待ってる人がいる。

しかもその場所は幸せ絶えぬ場所と!!

死について考え出すと恐怖の荒波が立っていた私の心が

この曲と出会って、すーっと凪いでいく感覚を覚えました。

死ぬときって一人ですよね。結局私は一人ぼっちがいやだったのかも。

行き先に大切な人がいて、みんな幸せでいられるんだという保証(?)をもらえた気持ちになりました。

安心感からか、1週間くらい、この曲を聴くと涙が止まらなくなった。笑

でも聴きたいので、泣いても良いコンディションを整えて一人でこっそり聴きました。

しかしながらそれも夫にばれて、夫も視聴。

そして食器洗いをしているときに「ママ!俺たちがもってるものは全部子どもたちに与えて一緒に帰ろうね」とか言われて目から涙が飛び出る(本当に飛び出たという表現しかないほど飛び出た)事件も起きました。

人によっては、そんなことろに感動したの?この曲には他にもっと深い解釈ができる部分あるでしょ、と思われるかと。

確かにごもっともでありますが、感じ方は人それぞれ。

私にとってこの曲は、思い出すたびにじんわりと温まる、心のお守りのような存在です。

素晴らしい曲を私たちに与えてくれた風君、ありがとう。



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