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こども哲学で使う「コミュニティボールの作り方」

コミュニティーボールとは、哲学対話をする際に使う道具です。

「コミュニティボールを持った人だけが話す」という約束をつくることで、以下の5つの効果を発揮します。

①話をしたくなったときに、「コミュニティボールをもって話している人が優先だ」と順番を待つことができ、無自覚に話を遮ってしまうことを防ぐことができます。

②聴く側として、コミュニティボールを持っている人が話している人だと明確になるので、聞く意識を向けることができます。

③次に話す人を指名するときに、コミュニティボールを手渡すという行為が、話をつなげていくイメージをつくることができます。

④先生が指名するのではなく、子ども同士でコミュニティボールを渡し合う行為自体が、自分たちで対話をすすめているという主体的な空気をつくりあげることができます。

⑤自分の話す順番になり緊張したときに、ふわふわしたコミュニティボールを触ることで、緊張感を和らげることができます。

私が実感したコミュニティボールの効果なので、他にもあるかもしれません。
実際に使ってみて、効果を確かめてみてください。

では、コミュニティボールの作り方です。

コミュニティボールの作り方

【用意するもの】


毛糸(3玉くらい)…1色よりも2~3色くらいが好き
筒(ラップの芯がオススメ)
結束バンド(筒と同じ長さがオススメ)
はさみ

①毛糸を巻く


筒に毛糸を巻きつけます。
一か所に集中させるよりも、ラップの芯の半分くらいの長さ分、なるべく均等の高さになるように巻きます。
巻く域が広くなりすぎるとモップのように毛が長くなります。
毛糸の巻く回数によって、大きさが変わります。
私は、2玉~3玉くらいがふわふわになって好きです。
1色ごと(1本ずつ)巻くと色がかたまるし、3色同時(3本同時)に巻くとつぶつぶに色が分布します。
私は1色ごと(1本ずつ)巻くのが好きです。

②結束バンドにうつす


毛糸を巻き終わったら、筒の中に結束バンドを入れて、毛玉を結束バンドにうつします。
すこしずつずりずりとスライドさせて動かしていき、筒から外します。

③結束バンドを結ぶ


結束バンドに毛玉がうつったら、結束バンドを結びます。
ばらばらにならないためにも、きつくぎゅっと結びます。
ドーナツ型になります。

④毛糸の束を切る


毛糸のドーナツ型の一番外側をはさみで切ります。
毛糸が輪になってつながっているところをすべて切ります。
長すぎて目立つ箇所は、形を整えながら調整して切ります。
私は、ボールの形になるように切るのが好きです。

⑤結束バンドを切る


結束バンドの残った部分を切ります。
切った角がとがっているので、丸くなるように角を切り落とします。
子どもがずっと触るので、なるべく根本から切るようにします。

⑥完成


ふわふわボールになりました。

好きな色で作ると、自分のモチベーションが高まりました。
なので、子どもたちが好きそうな色で作りたいなー。
教室で班ごと分作るなら、子どもと一緒に作ってもいいし、
みんなでひとつのコミュニティボールを完成させる活動をしてもいいですね。
対話の種類によって、哲学対話の時はピンク、学級会の時は青、など変えても、心構えのスイッチが変えられていいかもしれません。

以上、哲学対話で使える「コミュニティボール」の作り方でした。

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