![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/93650243/rectangle_large_type_2_ee0a1c0bdb4df5e5e06250c524ffbc2a.jpeg?width=1200)
ロマンス詐欺の中の人たち②
こんばんわ、おにぎりです。
今回も国際ロマンス詐欺を実際に行っている人たちへ思いを馳せようとおもいます。
私の体験談については以下のマガジンをご覧ください 。
詐欺集団の実態
前回は、中国ではロマンス詐欺の事を「殺猪盤」と呼ぶこと、またそれらは組織だって行われており台本や設定書、マニュアルが存在する事を書きました。
これらを調べて行くうちに衝撃的な記事にぶち当たります。
ネットで知り合った相手と長期間かけて仲を深め、最終的にお金をだまし取る「国際ロマンス詐欺」の一種として、相手を投資に誘って巨額のお金を引き出す「豚殺し」と呼ばれる手法が、東南アジアを中心に産業と呼べる規模にまで巨大化しており、身柄を拘束された状態の人々が詐欺を行うことを余儀なくされていることが報告されています。
なんと、ロマンス詐欺のメールを送っている実行部隊は、誘拐・人身売買、騙されて来た人たちであるというのです。犯罪シンジケートが彼らを拘束して強制労働しているとのこと…。
こちらの記事によると…
人身売買・強制労働被害者のために活動しているNGOの情報によると、カンボジアの「詐欺センター」には推計で数万人がいるとのこと。この詐欺センターからは2022年の数カ月だけでタイ人800人が救出されていて、なおも1000人が拘束されていることがタイ警察から発表されています。さらに、ベトナム人労働者からは、300人の同胞が高層のオフィスビルに拘束されているという証言が出ています。
数万人です。とんでもない規模です。
拘束されているのは中国人やタイ人、台湾人、マレーシア人など様々なようです。どうしてそんなことになったのか…
騙された被害者が、加害者に
マレーシア出身のブライス・タン氏は、カンボジア訪問時に求人サイトの審査に通っていた月給1万2000リンギット(約37万4000円)という仕事に応募したところ、「ビクトリー・パラダイス・リゾート・アンド・カジノ」というリゾートに連れて行かれてパスポートを没収され、求人内容とはまったく異なる「ネット上で見知らぬ人と親密になる仕事」をすることになったそうです。タン氏はなんとか3週間で施設を脱出できたそうですが、7000人ほどが「働いていた」と証言しました
「無経験で高収入。ビザ申請も代わりに行いますし、飛行機代もタダ。空港までは迎えに参ります」「英語スキルは不要。タイピングができればOK」そんな甘い言葉でカンボジアやタイなどの東南アジアの国々へ誘い寄せられ、詐欺行為への加担を強要されるといった被害が台湾や香港などで相次いでいる。
中国南部出身の呂さんは、昨年10月上旬、詐欺センター内に拘束された。
カンボジアで経営していたレストランがパンデミックで大きな打撃を受けたため、友人の勧めで求人に応募したのだが、中に入ってから仕事の内容を知り、地元警察に助けを求め、10日後に解放された。(訳)
vice.com
製鉄所での職を失った張氏*は、カンボジアで月額4,000ドルの警備員を募集する広告に応じた。
「家族を養うために収入が必要だったので、やってみることにしました」と彼は言いました。
2 月に約 8 人で、彼はベトナムを経由してカンボジアに陸路で連れて行かれ、そこで収容所に収容され、携帯電話を渡され、Momo や Lvzhou などのネットワーク プラットフォームで中国人相手の詐欺をさせられた。(訳)
タイ人女性のベルさん(23)は、月給約1000米ドル(約15万円)で食事と住居付きをうたう、カンボジアにあるカジノでの事務職の求人に強く惹かれたという。ベルさんは、個人情報保護のために仮名を名乗った。
だが12月にベルさんが海沿いの街、シアヌークビルにあるこのカジノに着くと、中国人雇用主はパスポートや身分証明書、携帯電話を没収し、ドアの鍵を閉めた。
ベルさんは、SNSで偽プロフィールを作り、マッチングアプリ「ティンダー」上で男性ユーザーらと仲を深め、株への投資を勧めることを強いられた。
これらの記事によると、偽の求人広告につられてラオス、ミャンマー、カンボジアに出稼ぎに来た結果、拘束され”詐欺センター”で強制労働させられているようです。おそらく、コ●ナの影響も大きいのでしょう。
・チャット担当の詐欺師はほとんど90年代以降生まれの若者で、貧しくて仕事に困った彼ら、パソコン使えてスマホで文字打てれば海外で高収入の仕事があるよと騙されて、東南アジアの詐欺会社に連れて行かれるらしい。
つらいですね…。
始めは面白おかしく陳さんの事を取り上げていましたが、これほどまでに大規模な組織犯罪であるとはしらなかったです。そして中の人が心配になってきました。
そして調べれば調べるほど、彼等が暴力と拷問にさらされながら搾取されている実態が分かってきました。書くのは辛いですが、これらの犯罪の実態を少しでも多くの人の目に留まるように続きを書いていこうと思います。
ロマンス詐欺の中の人たち③へつづく