ロマンス詐欺の中の人たち①
こんばんわ、おにぎりです。
今回は国際ロマンス詐欺を実際に行っている人たちへ思いを馳せようとおもいます。
私の体験談については以下のマガジンをご覧ください 。
「殺猪盤」
ロマンス詐欺について色んな記事を見ていますが、その中でもこの記事が印象に残りました。
中国ではロマンス詐欺の事を「殺猪盤」杀猪盘 と呼ぶのだそうです。
SNSの各アカウント、プラットフォーム -「豚小屋」で
詐欺のターゲット - 「豚」を探し
魅力的な人物として近づき、甘い言葉 -「豚に餌」をやり
恋愛感情を抱かせ、信頼関係築き -「養豚」し
最後にお金をだまし取る - 「豚を屠る」
と例えているのだそう。
殺猪盤の手法は2017年頃に東南アジアで始まり(その背後にいる組織のほとんどは中国人)、 2019年には中国国内でも大変話題になり、流行語にもなったそうです。
2019年までの時点で被害総額は40億円以上だとも。
中国国内では摘発が強化され始めた為、”彼ら”は海外へターゲットを移し始めています。
組織的な犯行
「殺猪盤」の中の人たちは一体どんな人なのでしょうか。
↑の事件ではマンションの1室にに5人の若者(20~25歳)が、6台のPCと20台のスマホを使って詐欺を働いていました。殆ど外にも出なかったといいます。
台本
この事件の摘発の時スマホやPCの他に、大量のキャラクター設定とシナリオが書かれたノートが発見されました。
下の画像は、また別のところで発見された「豚を殺すための最新の戦略」と書かれた訓練マニュアルです
これらの殺猪盤マニュアルについて、ひーちゃんさんがnoteで詳しく書かれています。
彼等はち密に設定を練り、臨機応変に対応できるようにしています。
「豚」と会話する時は、既に作られた台本のシナリオからセリフをコピペすればよいように準備されています。
また、”新人”は台本に無い事が起きた時、”トレーナー”から指導されるそうです。
これらを見ただけでも、組織的な集団による良く練られた犯罪行為だとわかります。
ですから、いち個人が太刀打ちできない事があってしかたありません。もしこれらの犯罪行為に巻き込まれていると感じたら、国民生活センターなどでご相談されることをお勧めします。
これらの詐欺集団で”働いている”人々について調べていたところ、実は強制労働させれているという記事を見つけたので、次回はそれについて書こうと思います。
ロマンス詐欺の中の人たち②へつづく