お気をつけて
帰り際「お気をつけて」と言われて
「こちらこそ!」
と返してしまいました。
あなたもね!のニュアンスだったのだけど、年上だから敬語で…!と慌てて返事の引き出しからひっぱり出したのがこちらこそでした。ん?そちらこそ!?と言い直してみましたがそれもそれで変。グダグダのまま帰ってきてしまいました。
言われたから返したけど、私は帰りの挨拶で「気をつけてね」と言える人はいい人だなとしみじみ思う。
正直誰かに対して、帰り道気をつけて、だなんて思ったことがない。真似して言ったことはあるけど、基本的に思ってないから大体言うの忘れている。「あー楽しかったなー」「早く帰ろう」みたいなことしか考えてない。
車に…転ばないように…不審者に…
もしかしたら帰り道に危ない目に合うかもしれないなんて、どうして思えるんだろう。めっちゃくちゃいい人じゃないか?嫌いな人でも気をつけてねの一言で、自分より上の人間だなと思う。
行きに気をつけてねと思うのは分かる。一緒に住んでいる人に、気をつけて行ってらっしゃいとか、旅行の道中気をつけてとかは分かる。これから色んなことが起こりそうな感じがするから。
その理屈でいうと、帰り道は特に何も起こらないだろうあと帰るだけなんだし。と思っているということになる。つまり、「気をつけてね」というのは最後まで気を抜くなよ、っていう事か。
抜けてることを自覚するためにも「お気をつけて」には「気をつけます!」と返すのがいいのかもしれない。