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ANGEL VOICE
最強のサッカー漫画『ANGEL VOICE』を皆さんはご存じだろうか。
ご存じないでしょう。
これほどまでに面白さと知名度が乖離している漫画を私は他に知りません。
今回は私がこの漫画を紹介することでサッカー漫画界のパワーバランスがかき乱されてしまうことを非常に申し訳なく思います。
この漫画の何が凄いか。
とにかくアツい。
ひたすらアツい。
喧嘩自慢が集まって荒廃した市立蘭山高校サッカー部。
サッカーをする部員がおらず、機能していなかったそんなサッカー部を立て直すために外部から来た監督がゼロからチームを作っていくところから話は始まります。
中学校時代に喧嘩最強で名が知れていた4人を中心に、暴力に屈しない程のサッカーに対する熱を持ったキャプテン、そんな彼らの練習風景を見て次第にサッカーに関心を持ち始める喧嘩一筋だった不良たち。
ほとんどが全くの初心者で交代メンバーのいない状況で彼らにあったのは並外れた運動神経と根性だけでした。
第1話の冒頭が物語終盤のロッカールームの様子から始まるところもこの漫画の特徴です。
以下、『ANGEL VOICE(古谷野孝雄)』1巻より抜粋
ケンカだったらお前たちに勝てる高校なんか日本のどこにもない!!
ケンカでだったらバルセロナやレアル相手でも楽勝だろう!!
だが お前たちはもう以前のお前たちじゃないんだ!!
正々堂々 サッカーで勝って来い!!
走って走って走り勝って来い!!
………バラバラだったチームを…
ひとつに…まとめてくれた……
あの歌声に応えよう
この監督の鼓舞にこの漫画のストーリー全てが表れているといっても過言ではない。
そう、このチームとにかく走る。
走る走る走る。
チームとして選んだ武器がどのチームよりも走ること。
喧嘩最強という運動神経にかまけただけのスポーツ漫画じゃないところがいい。
派手なプレーや必殺技を売りにするサッカー漫画にはない「アツさ」がANGEL VOICEにはあるのです。
私はジャンルに問わず、「アガる」ことよりも「アツい」ことを重要視しています。
心を水に例えるのなら、アガるというのは、水面が激しく揺れ動くこと。
アツいというのは、沸騰している様子です。
例えが微妙なのは承知の上ですが、何となくニュアンスだけでもわかってもらえればと思います。
喧嘩シーンのかっこよさ、男っぽさと純粋にスポーツ漫画としての成長の様子、チームを支えるマネージャーのために死力を尽くす元不良生徒達。
アツい展開に涙。
それだけではない物語の主軸にも関わる感動があるのですが、ネタバレになってしまうのでここでは控えておくことにします。
全40巻。
現在、途中までLINEマンガで読むことが出来ます。
サッカー経験のない友人に勧めたら、この漫画の続きを読むためにLINE漫画に1万円以上課金していました。
少しだけでも興味を持っていただけたのなら、無料分だけでも読んでみてください。
是非この漫画を読んで、皆さんにも感動していただきたいです。