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「うれしい」の大還元祭を実施します。
まだあまり話したことのない会社の人に、服をほめられた。これかわいいですね、どこで買ったんですかって。
その瞬間、わたしの心は踊った。仕事中でなければ、音が鳴るクラッカーやとんがり帽子、サングラスなんかを用意して、お祝いパーティーをしたいくらいだ。とにかくうれしかった。
同時に、その人のことをうらやましく思った。こんなにフランクに、まだそれほど関係性の希薄なわたしにも、褒めることができるなんて。わたしは、何かをいいなと思ったとき、ちゃんと相手に伝えているだろうか。いいや、伝えていないだろう。
もしも伝えたとしたら、パーティーをしたいと思うかはさておき、相手も「うれしい」と思ってくれるだろうに。
だから今日は会社の同僚に、いつもどこで洋服買っているのかを訊いてみた。
ちょっと分かりづらいかもしれないが、わたしの中で、どこで服を買っているかを訊くことは、服を褒めていることとイコールなのである。
(今日の服も、かわいいですね)。いつもどこで洋服買ってるんですか?
このような、枕詞が隠れているのだ。
同僚にそう聞くと、思ったよりも自分が心地よかった。喫茶店のレジ横で、おつりを募金するような、そんな感覚と似ていた。
相手も自分も、よい気分になるのであれば、積極的にほめていけばいい。
たとえばユニクロがときどきやるように、わたしも褒められることで感じる「うれしい」の大還元祭を実施しよう。ついでに、褒めることを習慣化してしまおうじゃないか。