小さなネタも、チャーハンにすればおいしくなる。
noteには、ブックマークという機能がない。TwitterやInstagramのように、また見返したい投稿を保存する、ということができる機能がない。
だからわたしの友人の何人かは、マガジンをつくって、そこに保存している。
マガジンは、その名のとおりnoteにあがっている記事を集めて、自分専用の雑誌をつくれる機能である。ここには、自分のnoteも他人の書いたnoteも登録することが可能だ。そのため、ほかのSNSにあるようなブックマークの代わりに、つかうことができる。
そして、自分の記事がだれかのマガジンに登録されると、通知がやってくる。
「あなたの記事が、マガジンに追加されました」
この言葉をみるたびに、活力をもらえる。良いと思ってもらえたのだなあと、うれしくなる。
だからわたしも、だれかをそんな気持ちにさせられることができるなら、とマガジンをつくってみたいと思っている。
それで作ったときには、この記事を追加しようと決めている。
竹林秋人さんが書いた、「半径1㎞の取材旅行」だ。
近所の散歩を「旅行」と例えているところもお気に入りなのだけど、それ以上に"ネタになり切れないネタの活かし方"を勉強させてもらった。
noteを書いていると、面白い気づきだけど、これでは1本の記事にはできないなというネタにでくわす。そうやって、わたしのスマートフォンのメモ帳には、日の目をみれなかったネタばかりが溜まっている。
まるで冷蔵庫の残り物のようになってしまった彼らを、わたしはどうやって調理したらよかったのか、わからずにいた。
その答えを、竹林さんの文章は教えてくれた。
ひとつでは一品になれない食材でも、複数をいれてチャーハンにすればおいしくいただけるように、ひとつではふくらませない小さなネタでも、複数を登場させて、なにかテーマをつけてあげれば、それは立派な文章になりえるのだ。
竹林さんのエッセイは、今後書くことに困ったときの救世主となってくれるかもしれない。
だからまたよみ返せるように、まずはマガジンをつくることからはじめよう。
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