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「これだ」というアイデアに出会うため。

1本の、エッセイを書こうとしている。だがしかし、アイデアがいっこうに思いつかない。正確にいうと、思いついたアイデアはあるのだが、”これだ”というものが、いっこうに思いつかないでいる。

これだというアイデアを、ここからは「これアイ」と呼ぶことにしよう。これアイに出会うまでには、時間がかかるのだと思う。

まず最初に浮かんだ案は、たいていの場合はこれアイではない。これは、だれでも思い浮かぶものだ。

中国茶かなにかは、急須から淹れる1杯目は捨てるというように、潔く手放す。勝負はここからだ。

そこから頭にうかんだことを紙に書き出していたら、これアイに出会うこともあるし、枕元で突然これアイが降ってくることもある。

これアイに出会える法則みたいなものが、わかっていれば苦労しない。それに出会える確証はなく、思いつかない期間は心が苦しい。これだけ考えても結局そうでもないクオリティのものしかできない可能性もゼロではない。

けれども、わたしなら思いつくはずだと信じる。でもそれだけでは不十分だ。なにかインプットをする必要がある。そうだ、今日は”とある連載”の公開日だった。これを読もう。

とある連載などと言ったけど、わたしも参加しているものだ。トップバッターである凪ちゃんの書いた「ポムポムプリンのスリッパ」が、何だかちょっと気にならない?


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