公務員になって良かったこと・悪かったこと~メリット編①~
前回まで、さんざん役所に転職したデメリット・嫌なところを書きまくったわけですが、今回はメリットについて書きまくります。
今回もあくまで個人の見解です。
あと、せっかくだから民間との比較もたくさん出してみましたが、これもあくまでわたしと旦那さんが勤めてた会社との比較です。
だから、他の会社がみんな同じかといったらそうじゃないところももちろんあるだろうし、もっともっと良い会社もたくさんあると思います。
では、メリット編。
①安定してる
やっぱ一番はこれかも、なんといっても安定してる。
<お給料面>
わたしたち夫婦は生活の安定(主にお金面)のために転職したと言っても過言ではありませんが、その目的通り年収は上がりました。
旦那さんは中小企業(クソより)、わたしは大手(クソより)だけど一般職として働いていたんですが、世帯年収でいうと1年目で500万円くらい上がりました(どひゃー)。
…ただ、これは完全にわたしたちの前の会社のお給料が低すぎだったっていう説もある。
民間から転職してきた経験者採用の同期はみんな役所に入ってお給料下がったって言ってたので。
(や、わたしからしたら、逆にみんなどんだけもらってたんだって話ですけど笑)
あとボーナスが、夏・冬・期末の年間3回出るというところも度肝を抜かれました。
期末は、数万円程度ではあるけど、めちゃくちゃ嬉しい。
<リストラがない>
前の会社では、さんざん退職勧奨(肩たたき)とか早期退職者募集を見てきました。
早期退職者募集と言っても、目標人数が集まらなかったら、各部ノルマ的なのがあるのかな?
募集とは名ばかりで、結構無理矢理というか、対象者が何度も別室に呼ばれるのを見ました。
そういうので対象になってた人って、別に何か問題があったり、仕事出来ない人(言い方悪いけど)ばかりじゃなくて、ごく普通な人とか、むしろ良い人だなって思う人(ゴマすり下手な人とか)も含まれてたから、すごく心苦しいというか、悲しかった。
しかも40代後半~50代前半くらいの、この年齢で切られたら再就職どうすんの?みたいな人も含まれてたから、より恐かった。
そういうのを見て、今は大丈夫でも、いつ自分が対象者になるか分からないなという思いも生まれました。
また、もし旦那さんが対象になったら…という思いも。
<潰れない>
わたしの会社は、入社後に大きな不祥事があり、だいぶ不安定な時期がありました。
わたしは入社時から貯金がてら持株会に入っていて、当時すでに約100万円ほどの持株数になってました。
少ないお給料から毎月こつこつ貯めたお金です。
その不祥事により一時期上場廃止の手前まで行き、この持株がただの紙切れになるかもしれないという危機に見舞われました。
その後なんとか上場廃止は免れましたが、ホントこのときは上場廃止になる夢まで見て、冷や冷やでしたね。
株価も元に戻るまで何年もかかったしね。
あと職を失う恐さもそう。
今回のコロナの件もそうだけど、忙しくはあったけど、仕事があること、働かせてもらえることにホントに感謝しました。
ただ、今の社会情勢を見ると、この公務員の安定神話もいつか崩壊するんじゃないかとは思いますけどね。
ここ10、20年スパンではないとは思いますが。
②福利厚生がいろいろある
<優待>
特段これが超すごい!!という公務員特有の特典があるわけではないけど、細々いろいろあります。
ちょっとした割引とか優待価格とかがまとまった冊子が定期的にもらえて、上手な人は結構お得にやりくりしてるみたいです。
(わたしはまだ使ったことないし、実は使わない人が多いみたいだけど)
夏と冬には、宿泊先の優待がたくさん出ます。
<相談事業>
あと無料の相談事業なんかもあって、心理カウンセラーさんに相談できたり、婚活事業なんかもあるよう。
わたしたちもお家を購入する際、ファイナンシャルプランナーさんに相談しました。
<各区で独自の制度>
それから区によって、独自の制度もあります。
旦那さんの区はベネフィットだし、わたしの区はカフェテリアプランが採用されてます。
③休暇制度が充実してる
ここはだいぶ厚いと思う。
その中で使ったことのある一部を紹介します(正式名称が分からないのもありますが)。
<時間給、夏季休暇>
まず有給は年間20日、1時間単位で取れるのが嬉しいところ。
(初めて使ったのは、寝坊して朝1時間休を取ったときです)
ちなみに、前の会社は午前・午後単位でしか取れませんでした。
これと別で、夏季休暇が5日あり、7月~9月の間で取れます(繋げてもバラしても良し)。
あと慶弔休や産休・育休はもちろん、病欠休、病休なんかも!
<生理休暇>
男性には理解してもらえないかもしれないけど、生理って辛いときはホントに辛いんです。
業務上困難が生じる場合は、毎月3日まで生理休暇が取れるんですが、これ有給消化されない上に有給です(表現難しい笑)。
もちろん欠勤扱いにもなりません。
前の会社は、生理休暇はあったものの、無給でした。
そして、あるだけで誰も使ってませんでした。
<病欠>
年間で3日取れて、これも有給が消化されない有給。
診断書も不要。
<病気休暇>
最長90日取れて、これも有給が消化されない有給。
こちらは診断書が必要。
わたしは最近まで不妊治療をしてたんですが、その影響で卵巣過剰刺激症候群になってしまって、約1ヶ月休職しました。
このときは病休を使ったんだけど、その間もお給料が満額出ることに驚くと共に、ホントに感謝でした。
<妊婦通勤時間・妊婦検診休暇>
妊娠中に通勤時間帯の混雑を避けるため、1時間短縮勤務が出来ます。
30分単位で、出勤時と退勤時で組み合わせは自由。
わたしは退勤時1時間で取ってます。
これは母子手帳のコピーの提出が必要。
驚くことに、お給料も満額出ます。
これも非常に助かってます。
あと妊婦検診休暇。
妊娠24週までは月1回、24週以降は月2回、検診のためにお休みできます。
どちらも有給が消化されない有給です。
<産休・育休>
産休については、産前・産後あわせて16週取れます。
産前に最低6週取れば、組み合わせは自由。
わたしは、産前6週・産後10週にする予定です。
産休中についてはお給料は満額出るそう。
育休は最長3年取れるそう。
半年まではお給料の67%、半年から2年までは50%手当てが出て、2年~3年までは無給とのこと。
ちなみに手当ては毎月振り込みらしい。
(前の会社は、2ヶ月分ずつ振り込みだと聞きましたが)
④休みやすい
これは完全に部署によりますが、わたしのように大所帯の部署は比較的休みやすいと思います。
(良くも悪くも同じ仕事してる人が多いのでね)
あと女性が多いのもあり、産休育休にはじまり、子供の体調不良とか子供の行事でのお休みとかにも理解があるように思います。
自分も通った道というか、お互い様の精神というか。
わたしは不妊治療をしていたんですが、急に休まないといけないときがあって大変だったけど、この点はありがたかったです。
(といいつつ、めちゃくちゃ気は遣いましたが。理由も伏せてたから特に。)
不妊治療を続けるために仕事を辞めないといけなかったという話をたまに聞きますが、その点では不妊治療するにはありがたい環境ではあるかも。
あと、今でも泣けるありがたかったエピソードとしては、
わたしは約1年半不妊治療を続けたんですが、結果が出ず毎月泣いて、もう体力的にも精神的にもボロボロになってたときのこと。
生きてく上では当たり前のことなんだけど、仕事もストレスが溜まるものだし、少し休めないだろうか、と本当に疲れていたとき。
考課のヒアリングの際、係長(女性)に思いきって不妊治療のことを打ち明けて、相談してみました。
そしたら、すごく親身になって聞いてくれて、まず区の保健師さんに相談してみたらどうかと(区には保健室があって、保健師さんが常駐してるので健康相談なんかも出来ます)。
その上で、場合によっては保健師さんに心療内科を紹介してもらって、診断書がもらえれば、気持ち的には複雑かもしれないけど、病休扱いが出来るよと。
とにかく自分一人で抱え込まないように、長い社会人生活みんな助け合いなんだから休むことについても自分を責めないように、そんな風に言ってくれました。
こんなアドバイス係長がしてくれるんだということにすごく驚きました。
前の会社だったら、こういうアドバイスはまずなかったと思うし、休めたとしても戻るときわたしの席がまだあるかは怪しいし、そもそも女性の管理職がほぼ皆無だったので相談すら出来なかったと思うし。
感動と感謝のあまりその場で泣きました笑
あと3ヶ月がんばってみて決めようと思って、結局保健室に行くことはなかったんだけど、そのときの係長のアドバイスにホントに救われたし、気持ちが楽になりました。
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また熱くなってしまいました、すみません。
前の会社があんまり福利厚生とか厚くなかったのと、名前だけのような制度もあったので、感謝の気持ちも含め、つい嬉しくなってしまいました。
これだけ見ても、女性にとってはかなり働きやすいんじゃないかなって思います。
長くなったので、続きます。
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