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私の新しい日常から

六本木ユウジ(第16期・片品村・プロジェクトデザイナー)

私は20代前半の3年半過ごしたフランス・パリ生活の中でヨーロッパ各地を巡り、外国人として多様な生活・文化に触れ、日本人として心根の大切さを知ることになりました。

そこで改めて「一」から心根を育てるため地元である群馬県に帰郷。地縁のある前橋市や高崎市における「街づくり」に参画し、その当時に上毛新聞オピニオン21委員を仰せつかりました。その後、東日本大震災を機に沼田市を中心にした利根沼田・北毛エリアの広域交流を通した「里づくり」、尾瀬の郷片品村における家業の再生を通した「山づくり」の活動を行ってきました。

それらの地域づくりを通して15年間、群馬県内の「街」と「里」と「山」と関わらせていただいたおかげで「自分の暮らしの地域」を認識することができ、どこにどんな人が暮らし活動しているのか、どんな地域なのか、魅力や可能性、課題が自分の中で見えてきました。そして、このコロナ禍の発生によってそれらの隠れていた課題が見える化、具体化していると感じています。

今年40代を迎え、これからの10年間は暮らしに関わる「事業」「地域」「社会」の希望づくりを探求し、課題解決につなげていこうと考えています。そのために尾瀬の郷片品村での新しい日常をつくっていくための環境整備を始めています。具体的には片品村は「農業」と「観光」が主産業の地域であり、その中にある地域資源を新しい日常の視点で見直しをし、新たな提案準備を進めています。

まず観光・宿泊業の在り方に付加価値をつけていきたいと思います。これからは暮らしを豊かにしていくためのコミュニティの拠点にしたい。その中で、自然の中にある地域からもう一度私たちの世代で暮らしに関わるすべてを見直し、そこで見つけた新しい日常を基にあらためて群馬、関東、日本、アジア、世界と関わっていきます。

先人たちがつくってきてくださった道のりに感謝し、コロナ禍以後の新しい希望を育める地域にし、次世代につないでいきたいと考えています。
そのリアルタイムの学びや気づきをこの「オピニオン・ネクストぐんま」を通して共有していきたいと思います。取り組みに興味のある方はぜひ尾瀬の郷にお越しください。お待ちしております。

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