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ニューノーマル時代に必要なこと

小松愼二(第21期委員・高崎市・あそびの市場実行委員会 実行委員長)

「ニューノーマル時代に必要なこと」それはひとことでいうと「変化を認めること」です。それも「大人が」です。

子どもたちは、当たり前のように「変化」していきます。状況が変われば。使うものが変われば。「自然と」変われます。たとえば、目の前にあるおもちゃひとつとっても、自分の身体が大きくなれば、興味関心の変化があれば、それに合わせて別のおもちゃを手に取って遊びます。

ところが、大人はそれを見て「なんで変えたの」と思います。「こっちがあってたんじゃないの」「ずっと好きだったよね」など。そう思うだけではなく、口を出したり手を出したりもします。「こっちにしようよ」「これがあってたでしょ」思わず言ってしまったり、やってしまっていませんか。
そう、子どもたちって、「ニューノーマル」がなんだとか言わなくても「自然と」変化していくことができるんですよね。子どもの存在自体が「ニューノーマル」と言ってもいいかもしれません。

ところが、大人はそうはいきません。「ニューノーマル?そうは言っても昔はそんなのやらなかったよね」「こっちの方がいいに決まってる」と、以前の常識に囚われてしまい、変化することができない。変化できても、遅れてしまう。もちろん、すべてを変えることがいいわけではありません。良き文化や歴史もあるわけで。でも、それも振り返れば、「変化」してきた中で、「必要なこと」や「大切なこと」が残ってきた結果なんですよね。
改めて「ニューノーマル時代に必要なこと」。それは「大人が変化を認めること」です。

周りを見回してみて、「あれ?いままでこうじゃなかったよね」ということ、実は沢山あります。私も、教育・子育て活動にたずさわりだした二十年前は「不登校」や「フリースクール」、それに対応する団体やNPOなどもごく少数でした。そのため、活動自体も「そうしたことを知ってもらうこと」がなによりも大きな活動のひとつでした。

それがいまは「当たり前」に、地域の中にそうした団体や活動をされている方々がいらっしゃいます。そしたら私のやることも「知ってもらうこと」よりも、現在活動しているみなさんのサポートだったり、そうした活動をどんどん盛り上げることにした方がいい。まわりが、状況が、時代が変化したことを確認し、それに合わせて自分を変えて、よりよい社会を、時代をつくっていく。それが、「ニューノーマル時代」における大切なことです。

心のどこかにある「昔はこうじゃなかった」「私はこうやってきた」がありませんか。そのせいでもっといいことややりやすいことを自ら捨ててしまっていませんか。

「ニューノーマル」と言われるこの時代。自分を変化させるいい機会にしましょう。よりよい社会をつくるために。まずは「変化を認めること」からやっていきませんか。

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