「美術館で会った人だろ」5人目
九州国立博物館の文化交流展に行きました。
福岡の太宰府天満宮近くの国立博物館
文化交流展は常設のコレクション展のような展示です。
昔、大学の日本近代美術史の先生が
授業中に何気なく口にした事を
今でも思い出す。
「東京国立博物館は
やっぱり日本とアジアの色んな美術がそろっているし、
京都国立博物館や奈良国立博物館は
仏像や中世近世の日本美術が充実してる。
九博はなんとなく取り柄がないのよね………頑張ってはいるんだけど…」
まったく図星である。
特別展は東京からやって来たカッコいい展示をしているけど、
4階の常設展は郷土資料館のクオリティなんだよなー。
それでも高校生の時は割とドキドキしながら行った思い出深い博物館だ。
そんな事を考えながら、
今回の目的は大学の最終レポート。
陶磁器の展示を見て作品をレポートしなさいという内容。
九博の文化交流展は
太宰府に来た旅行者が訪れる場
少し前まではアジアの旅行者達で
にぎわっていたが、今は静か。
入ってすぐ、
検温して個人情報の記入、
チケットを買う時、
チケット買った後、
エスカレーター乗る時、
展示室に入る前、
全部全部全部
要所要所にスタッフの方が立っており
たくさんのスタッフの方が
ひとつひとつアナウンスして
ひとつひとつエスコートしてくれる。
こんなにスタッフいたのか、、、。
展示室に入る。
入った瞬間、
監視員さんがスッと立ち上がる。
さすが国立博物館の監視員さん、
面構えが違うぞ。
レポート提出のために撮影してもいいか監視員さんの一人に聞いたが、
丁寧に断られたので、
(撮影ダメな場合が多い事重々承知してます…。)
そしたら、鉛筆でメモを取るか。
その瞬間、監視員さんは
「あ!あの、鉛筆?えんぴつ、ですよね、、、???」
すかさず目線と声が飛んできた
鉛筆です!ジェスチャーと共に答えた
本当に仕事が丁寧すぎる。
さすが国立博物館である。
スタッフさんが厳しいと言えば、
「世田谷美術館の印象 → 鉛筆以外の筆記具や携帯電話でメモをしようとするやいなや職員がスッ飛んできて注意してくるので そうしたい欲を抑えるのが大変」(2019年12月13日遠くの雷鳴さんのTweetより引用)
「世田谷美術館以上に厳しい美術館はない」(2019年12月13日生物群さんのTweetより引用)
世田谷美術館のスタッフさんが
厳しすぎて緊張する事がある。
私も1度訪れた時に感じた。
九博のスタッフさん、監視員さんも
なかなかそれに匹敵するものがある。
作品を守るために、
後世に残すために、
重要なお仕事だという事が
ひとつひとつの行動から伝わる。
九博の取り柄はスタッフさんの厳しさかもしれない。
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