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亀よりものろいかも
一通の連絡が入ってきた。母が生前お世話になっていた施設からだ。母は被爆者で被曝手帳保持者だった。被爆者は医療費補助などを含め施設費の補助なども支給されていた。施設からの連絡の内容は母が生前に申請していた助成金について窓口に連絡をして欲しいという内容のメールだった。母が他界してすでに一年以上の時が過ぎている。事後処理は、施設や講座などを含め、全てが完了していると思っていた私は、なんだろうとドキドキしながら電話をかけた。もちろん、返還すべき手帳なども返却済みだ。
「もしもし、施設から連絡を受けて電話をしていますが、どんな要件でしょうか」
「あ、ご子息様でいらっしゃいますか」
「そうです。長男です」
「実はですね。昨年の1月にお母様からの助成金申請が出ていたのですが、振り込み口座が亡くなられたことにより振り込めなくなっておりまして、ご子息様から代理請求を実施していただきたいということでご連絡差し上げました」
心の中では、今頃と思いながらも一呼吸間をおいて。
「解りました。どうすれば良いのでしょうか」
「手続きに必要な書類をお送りしますので必要書類を揃えて返信していただけますでしょうか」
「締切とかはありますか。戸籍謄本の取得にちょっと時間がかかります」
「締切はありませんができるだけ早い処理をお願いします」
一年以上もほったらかしておいて急がせるなよと思いながらも一呼吸間を置いて。
「解りました。できるだけ急いで処理します」
というようなやりとりをして、数日後手紙が届きました。
返信用封筒も同封されていません。やれやれ。
取り急ぎ、本籍を置いている市役所に郵送で証明書を取ってもらうための処理を実施しました。返送されてきたら、長崎県の被爆者援護課に書類を送付する予定です。
振り込むべきものが振込できず、法定相続人宛に連絡をするということは、施設にも入っていたわけなので大した確認でもないと思いますが、一年以上もかかるとは、亀の歩みよりもはるかに遅いようです。忘れされていたのでしょうね。。。
そして、昨今の風当たりとか情勢を鑑みて黙っているわけにもいかず、急ぎ確認処理の再開となったのではないでしょうか。会計年度をまたがった処理なので、大変だろうなと思ってしまいます。
p.s
郵送で処理するために封筒を購入したり、郵便局に小為替を買いに行ったりした時の話は、ここで書いた記事になります😊
このきっかけがなければドジな出来事は起きなかったに違いありません👍
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