リタイアして半年経過
2021年3月、ウィルスの脅威の中、2020年末からのリモートワークを経て、完全リタイアして半年が経過した。想えば早いものだ。
リモートワークとともに引っ越しをしたので、郵便物の転送処理を実施していたが、最近では転送されてくるのは取るに足らないダイレクト・メールだけとなり、やっと福岡に住んでいるのだなという実感が湧きつつある。
しかし、昨今の情勢により、博多界隈、天神界隈には行っていない。
広島にいたときは何度も行ったのに、同じ市内に引っ越してきたのに行けてないとは、歯痒いばかりである。
収入のない生活にも慣れてきたこの頃、最近よく夢を見るようになった。
働いていた時の夢だ。夢の中ではオフィスにいて仕事をしている。
ただ、その仕事ぶりは至って緩やかである。
どうやら周りの社員が私に気を使っているようである。「あまり仕事を回さないようにしないとな」とか「できるだけ我々でできるようにならないとな」といった会話が聞こえている。うーむ、どうやら私が退職するちょっと前の状態に夢の中でタイムスリップしたようだ。誰も怒っていないし、非常にいい雰囲気のオフィスが垣間見えた。
退職後にみる仕事の夢でグーグル先生に教えを乞うと、かなりヒットしてきた。夢の内容で心の状態が違うとか、退職後かなり経過しても仕事の夢を見るけど特に何もないとか、退職後に仕事の夢を見るときは心療内科に行ったほうがいいのだろうかとかさまざまである。
全体的な見解としては、どうやら脳の中に印象強く残っているものが夢に現れることが多いということだけであって、特段心配なことにつながる要素は無いと私は解釈した。まぁ、ポジティブ思考なので切り替えは早い。
ということで夢も心配ないなと安心したところで、これを記事にしようと思い書いている。転んでもただでは起きない性格だと自分でも認識している。
そういえば、現役の頃は、時間とメールと会議とレポートに追われ、夢を見る時間すらなかったのかもしれない。見ていたのかもしれないが、目が覚めると同時に記憶から削除されていたのかもしれない。それが、時間にもメールにも縛られず会議も無くなった今、そのゆとりから夢を見るようになったのかもしれない。
おそらく、半年前の日々にはもう戻れないと思う。それなりに仕事は楽しかったのだが、日々張り詰めていたように思う。もちろん、計画的に休暇をとってはいたので、肉体的には自分を大切にできていたのだと思う。反面、IT業界の仕事は会社にいなくても自宅にいなくても実はできる部分が多い。
特に管理職になるとその傾向は強い。つまり、頭の中で考えることを継続することで必要なアウトプットを作り出すことができ、それを物理的に出力するためにPCの前に座ればいいのである。ということは、完全に意識して切り替えないと、遊んでいても頭の中の一部では懸案事項にた対する解決策などを無意識に考えていることが多い。
この「無意識に考える」ことを「意識的にやめる」ことをしないと頭の中は休まらないのである。これは結構難しい。特に、経営課題だったり、育成の課題だったり、部下からの私的な相談事だったりするとどうしても継続して考えてしまいがちになる。それらから解放された今は、好きなことを中心に考えることができるのである。だから、半年前以前の日々にはもう戻れないだろう。
ITは好きで、新しいものも好きで、noteも好きである。
今は、それを楽しんでいる。
ただ、楽しむと同時に何かを残そうと思っているので、過去の経験を書き出している部分は、それなりに考えてアウトプットしている。
今過ごしている時間をまだ楽しみたいというのが、リタイア後半年経った私の本音であり、多分そうするのだろうと思っている。
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