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第2章 面接官としての経験

 ここでは、私が面接官を担当し経験した中での気づきを共有します。あなたがどのパターンの応募者になりそうか、またあなたが面接官を担当する予定なら、どのタイプの面接を実施することになるかを考えながら対応を検討してみてください。


 私が所属していた会社には人事部門がありましたが、人事部門の方が採用面接を実施するわけではありません。人事部門は、あくまで手助けをするに過ぎませんでした。応募者の管理や筆記試験の手配、面接実施までのコーディネーションや応募者への合否通知などは担当してくれますが、実際に面接して採用するかどうかを決定するのはあくまで現場の第一線のライン管理職の役割なのです。つまり、自分が担当する部門で欲しい人材かどうかが判断基準の大半を占めることになります。

 そこで対応として異なるのは、新卒採用とキャリア採用の違いということになりますね。新卒採用の時は、応募者がSEを目指すというような応募動機はありますが、エントリーする会社のお客様のどこの業界に対して仕事をしたいというところまでの希望は存在しないのが一般的だと思います。しかしながら、キャリアの場合は、それまで経験してスキルを身につけた仕事をベースにして応募してくることになります。加えて、会社内の任意の部門のみで独自に募集をしているような場合は、その傾向は顕著になります。そして、それを受けて面接官の選定も変化することになります。

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