見出し画像

『OTAHEN アンセム』の話 ~シンデレラガールズ ConnecTrip! 東京公演(昼)~

 シンデレラガールズのユニットツアー「ConnecTrip!」の東京公演(昼)に現地で参加し、念願だった『OTAHEN アンセム』の完成に立ち会えた。

 楽曲が世に出てからの4年間、コロナ禍での声出し禁止、星希さんに訪れてしまった神様のいたずら(本人談)、色々なことがあった。オタクも演者も皆、2024年6月1日を待ち望んでいたと思う。

 『OTAHEN アンセム』を初めて聴いた時の衝撃は今でも覚えている。スタンダードに留まらず、チ〇パMIX、パンMIX、ガチ恋口上……。巷のアイドル現場の実態が反映されているこの曲を、当時から高く評価していた。そして、現地でコールする自分の姿を想像してきた。当時はコロナ禍の真っただ中ということもあり、「オタクソロと『チェ~~ンジ!』、きっとメチャメチャ感動するに違いない」と思っていた。  
 時は流れ2024年、ツアー開催。東京公演の出演メンバーに対してあまりにも無慈悲な会場キャパ。現地で参加できたことは本当に僥倖だった。

結局、どうだった?

 じゃあ、現地ではどうだったのかというと、命からがら、酸欠なりかけの満身創痍だった。ありとあらゆるオタクが全力で臨んだ結果、怒号のようなコールやMIXが嵐のように起こっていた。「感動して落涙」というよりかは「オタク死屍累々」だったかもしれない。それでも、嬉しさと喜びに満ち溢れていた。ライブハウスだからこその一体感が確かにあった。

 公演を楽しみ、昼公演のアーカイブのオタクソロを観た時、不意に涙が流れた。自分がずっと思い描いてきた光景が広がっていたからだ。でも、その感動は想像を超えていた。パッヘルベルのカノンに合わせてガチ恋口上を打ってるだけなのに、どうしてこんなにも泣けるのだろう。自分は、ガチ恋口上やMIXが飛び交うタイプのライブもたくさん観てきたが、この日のガチ恋口上より感動するそれを知らない。

総括

 『OTAHEN アンセム』は、夢見りあむとオタクの"契約"だと思う。双方が揃い、そして信頼し合うことで初めて完成する。今回、その完成に立ち会うことができて、本当に良かった。
 そして、「アイドルマスター」はキャラ・演者・オタクが積み重ねていく物語だと再認識する。『OTAHEN アンセム』という楽曲をめぐる数奇な物語も、2024年6月1日をもって第1章がようやく終わった気がする。 

『OTAHEN アンセム』にZepp規模のライブハウスは、あまりにも「ふさわしい」選択だった。しかしながら、もっと大きい会場でオタクの全力を観てみたくなってきた。9月のKアリーナでもやってほしいし、MOIW2025、東京ドームでやってみませんか?

 「デレラジ☆」やXのスペースを聴いていて、星希さんが夢見りあむの声優で、心から良かったと感じる。ありがとうございます。また全力で遊びましょう。
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?