2023年4月30日 第3回ONSEN・ガストロノミーウォーキング in藤沢〜湘南藤沢の歴史をつむぐ、「藤」の花めぐり〜を神奈川県藤沢市で開催します。ここでは、イベントの会場となるウォーキングポイントをご紹介していきます。
⚫︎ ふじさわ宿交流館(藤沢市西富1-3-3)
旧藤沢宿から遊行寺橋を渡ると遊行寺手前右に交流館があります。
旧東海道は、江戸方から遊行寺坂を下った境川の手前で直角に右折し、そして直角に左折します、所謂街道を二度直角に曲げ、外敵を進入しにくいようのにした「枡形」を通って宿場の中心に向います。この辺りは「広小路」と呼ばれ交流館は広小路内にあった旧労働基準監督署跡に、平成28年(2016)4月に開館しました。管理運営は(公社)藤沢市観光協会で、多目的ホール・郷土資料室・貸会議室等が利用でき、歴史講座や宿場寄席、演劇、ミニコンサートなどを開催。建物前には高札場が再現されています。旧藤沢宿を訪れる訪問客や地域の人々の交流の場として賑わっています。
●砂山(すなやま)観音堂(金砂山子育観世音)
交流館から遊行寺橋を渡り、左折してつぎの交差点を藤沢駅方面に向かうと右側にあります。
かつては遊行寺持の寺で金(きん)砂山(しゃさん)観音寺と称していました。本尊は聖(しょう)観音菩薩ですが、俗に帯解(おびとき)観音と呼ばれ安産・子育の観音として、特に女性に篤く信仰されていました。
寛永年間(1624~45)、名主 金井太郎左衛門清仲(出家して清西入道)が建立したといわれますが(藤沢市史5)、明治以降の度々の火災で再建の度に小さくなりました。この辺りは以前から独立した大きな砂山で、遠くからも良く見えましたが、現在では周囲の建物に埋没してしまいました。境内左側に鼻黒稲荷が祀られています(由緒不詳)。関東大震災犠牲者慰霊碑があり、裏に犠牲者160名の名が刻まれています。
「金砂山安産子育観世音」と刻まれた大きな石碑は、昭和10年、横浜貿易新報社(現神奈川新聞社)が県内の名勝史跡45ヶ所を、読者の投票で決める企画を立てた時、11万票を獲得し14位に入選したことを示す碑です。 相模国準四国八十八ヶ所霊場の58番札所でしたが、大師像は行方不明となっています。
【次回】は、第3回 ONSENガストロノミ―ウォーキングin藤沢 コース紹介コラム12 蔵前ギャラリー に続きます♪
投稿/ONSENガストロノミ―ふじさわパートナーズ