学校事務の仕事と自作解題 ~ニュースでよく見るけど、教員の待遇って?~
私がよくチェックするからだと思いますが、Yahoo!ニュースを開くたびに、昨今の中教審(中央教育審議会)まとめに関連して、教員の待遇改善問題に関するニュースが登場します。以下のような。
教員不足と教員の働き方改革と待遇改善の三者はセットでしばしば登場し、非常に関心のあるテーマなので今後も研究したいのですが、今回触れるのは「教員の待遇ってどれくらいなの?」というそもそも論です。
公務員の給料は条例で全公開されています
当たり前ですが公務員の給料は条例(法律)によって定められており、それは非公開でもなんでもありません。自治体の条例を調べれば、その自治体の職員の給料がだいたいどれくらいかがわかります。
けれども、難しい言い回しの多い条例は慣れてないととっつきにくいです。ここで、給与担当たる学校事務職員である音事検が登場。学校の先生のお給料をわかりやすくロックナンバーに唱歌/昇華したのが上の曲になります。タイトルを「先生」ではなく「教育公務員」としたのは、法律上の位置づけもありますが、公務員として一般にイメージする市役所の職員(行政職)と比較して歌っているからです。
額だけ見れば・・・・・・
歌を聴いてもらったら分かるとおり、一般的な市役所の職員よりも学校の先生の方が初任給は多いし、諸手当も充実しています(時間外手当を除いて、ですが)。
歌詞に「人確法」が登場しますが、学校教育の水準の維持向上のための義務教育諸学校の教育職員の人材確保に関する特別措置法というメチャ長い名前の法律の略称です。ここにはっきり「先生は優遇しなければならない」旨書いています。
これを根拠に歌にも出てくる「教職調整額」が設けられていて、それが昨今の報道でよく登場しますね。
待遇改善は自分には無理だけど
ただ、その待遇が仕事内容と見合っていないのでは?という意見がすごく多いので議論になっているんですよね。だから、待遇を上げては?&仕事内容を見直しては?という話になります。
学校の働き方改革。についてはもうだいぶ前から世間の関心を集めていますが、平成31年に「新しい時代の教育に向けた持続可能な学校指導・運営体制の構築のための学校における働き方改革に関する総合的な方策について」という上と同じく中教審からの答申(「働き方改革」答申)が取りまとめられています。長い名前ですね。ここに学校事務職員も登場します。
先生と同じ職場で働いている学校事務職員としては、昨今の待遇改善&働き方改革の話はまるで他人事ではありません。実際、学校事務職員の中にはその学校の働き方を一変させてしまうような優れた実践※を残している方も多く、私もそういうのを見聞きして「自分にも何かできるかな」と考える次第です。先生の待遇は自分の力ではどうにもできませんが、学校の働き方なら変えられることがあるかもしれませんし。
いつか私たち音事検の活動も誰かに参考にしてもらえる実践になればいいなと思います。
※先生の用語。教育上の取り組みを「実践」と呼ぶことが多いので知らず知らずのうちに学校事務職員も使っていたりします。