Novel Core × ちゃんみなの対談から見る「ロックとヒップホップの違い」

Novel Coreくんがナビゲーターを務めるラジオ番組「TURNING BACK」の2023年10月13日放送回で、ロック・ミュージックとラップ・ミュージックの違いについてお話しされていました。ゲストはちゃんみなさんです。

とても面白い内容で、Coreくん本人もSNSに「凄く聴いてほしい」と投稿しています。

以下、その内容を一部抜粋させていただきます。

Novel Core:ファッションとか楽曲の内容とかも含めて、ヒップホップが共通して持っているのって、抑圧に対する反発だったりとかカウンター・カルチャーとしての意義みたいなところが凄く強いと思うんですよ。
(中略)
ちゃんみな:恵まれない中での魂の声を音楽にしたのがラップ・ミュージックだと私は思っているんだけど、それって自分が置かれている環境がとても悪い、だから声を上げなきゃいけないっていう強さ、私はその(ヒップホップと出会った)当時それに共感していたの。
(中略)
で、私にロック・ミュージックが刺さった理由って、私たちって日本っていう恵まれている国に住んでいて、ロック・ミュージックって(ラップ・ミュージックとは)逆に環境には恵まれているんだけど、その中で私に問題がある、私に精神的な問題があると。私自身のヘルスが凄く不健康だ、ロンリーだ、おかしくなりそうだっていう…その恵まれているのにも関わらずとても寂しいっていう感情が凄くロック・ミュージックには多い気がしていて。

J-WAVE「TURNING BACK」#2(2023.10.13放送)

このように、ヒップホップとは自分が置かれている悪い環境に対して声を上げる文化であり、一方ロックとは環境ではなく自分自身に問題があり、その悲しさや苦しさを表現する音楽であるとした上で、次のようにも語っています。

ちゃんみな:私たちって両方感じることができるんだよね。環境に恵まれなかったこともあるし。だけど今って実際さ、CoreだってBalenciaga着ててさ、私だってAcne着ててさ、ジュエリー着けてさ、別に普通に暮らせてるわけじゃん、音楽で。だけどどうしようもない気持ちってあるでしょ?

Novel Core:あります、あります。絶対生まれてきますもんね。

ちゃんみな:絶対生まれてくるじゃん。家から出たくないし、ここでは言えないような悲しくて苦しいときだってあるわけよ。それから派生していく感情で、私は自分の音楽を作っていきたいんだよね。それがロックだろうがヒップホップだろうが何だろうが。

J-WAVE「TURNING BACK」#2(2023.10.13放送)

このお二人は、ヒップホップにもロックにも共感し、実際に表現活動をしているラッパーであり、シンガーであることで共通していると思います。そしてこれは、例えばエモラップのようにヒップホップとロックが接近した音楽にも通ずることなのではないでしょうか。

今回語られたヒップホップとロックの違いを意識して、色々な楽曲のリリックを聴くのも楽しそうです。




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